宮城

東北
Tohoku

事業期間:2019年10月~

活動地:宮城県

せんだいこども食堂さまとのパートナシップ

ジェンは2020年5月1日より宮城県内で、こども食堂事業を展開する、せんだいこども食堂さんとのパートナーシップを結び、ひとり親世帯50世帯を対象に、食料品の宅配と、こども食堂を利用したこども達との文通事業を支援しています。また、事業継続の重要性から団体の基盤強化を支援することで、本当に必要な支援が繋がり、広まり、循環の仕組みを作ることをサポートしています。

パートナー紹介​

せんだいこども食堂

県内の寺院・農家・企業・個人・こども食堂のほか、県外のこども食堂や企業、全国の様々な困窮者支援団体・ネットワークを結んで活動をしています。こうした強いつながりは、今後、県内のこどもの居場所づくりやひとり親支援を展開していくために一層大きな財産となって広がっていくと思います。

せんだいこども食堂 Facebook

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宮城県丸森町での支援活動(2019年10月~2021年3月)

ジェンは2019年10月18日より、令和元年東日本台風の被害が甚大だった宮城県丸森町の支援活動を開始しました。第1フェーズでは、雨水等で被害を受けた家屋の清掃のニーズを迅速に支えるため、丸森町災害ボランティアセンター(丸森町災害VC)の運営支援に従事しました。その後2020年4月以降は、第2フェーズとし、丸森町が将来の災害により良く備えることができるように、防災・新型コロナ感染症対策などの学習会活動と、住民団体・行政機関の相談支援に従事しました。

台風19号緊急支援:第1フェーズ:丸森町被災者の生活復興支援事業:2019年10月~2020年4月

台風19号により、宮城県丸森町は甚大な被害を受け、1,000世帯以上が床上床下浸水被害に遭いました。そういった中で、住民が日常の生活に戻るためには、家屋の泥だし/清掃を手伝うボランティアが必要でした。その為、ジェンは、丸森町社会福祉協議会・他支援団体と共に、丸森町災害ボランティアセンター(災害VC)の立ち上げ・運営を支援しました。
ジェンは常駐スタッフを同センターに配置し、被災された方々から泥出し/清掃の要請を受け、ボランティアを必要な世帯へ派遣する調整・現場調査を担いました。
同センターは4月30日に閉鎖し、ジェンのスタッフは約900件以上の家屋の住環境の改善に貢献しました。
その他、温暖化の影響を鑑み、今後の土砂・水害に備えることが重要であるため、防災減災・環境保護に関する研修を、地域住民・丸森町役場・自治組織と協力して実施し、4月30日までに、198名(男性123名、女性73名)が研修に参加しました。

宮城県丸森町での支援活動
丸森町災害ボランティアセンター

台風19号緊急支援:第2フェーズ:丸森町被災者の生活復興支援事業:2020年5月~2021年3月

丸森町の町民、役場やこども園などの福祉機関が、より良く災害前の防災対策を実施し、災害時の対応力を改善できるように、防災の学習会を実施しました。2020年は新型コロナ感染症も深刻でしたので、感染症対策の学習会も開催しました。そして、丸森町では高齢化が進んでいることも鑑み、高齢者・障がい者の方々が安全に避難できるように、要配慮者の避難についての学習会も行いました。その結果、2021年3月末までに、529名(男性195名、女性339名)の住民が防災、コロナ感染症対策、要配慮者の避難についての知識を得て、学んだ知識を、各自の生活・職場で活用しています。
その他、コロナ感染症対策として非接触式体温計・段ボールベット等の寄贈を行い、ハード面の整備にも貢献しました。そして、誰もが取り残されず、皆の安全を守れるように、要配慮者の支援に貢献しました。例えば、外国語の防災ガイドを役場と協力して発行し、外国人の方々に配布した他、障がい者や高齢者の避難を支援する教材も、自治組織や住民に提供しました。乳幼児とそのご家族の安全な避難を支えるように、保育施設の防災対策・コロナ感染対策のガイドラインの整備も支援しました。

福招きツアー
振り返り学習会

 

活動記録
2019年10月16日~10月末 ● 初動調査メンバー2名を丸森町に派遣
● 丸森町災害ボランティアセンター(災害VC)立ち上げ・運営支援
2019年11月 ● 丸森町の災害に対するレジリエンスの向上を目指し、災害VCの運営と防災減災・環境保護の研修を軸とする”丸森町被災者の生活復興支援事業”を開始。
2019年12月 ● 災害VCの運営支援継続。
● 防災減災・環境保護研修計画立案のためのヒアリング実施
● Yomoyama Companyと協力し被災者の生活相談を実施。
2020年1月 ● 丸森町地元経済への貢献の為、”福まねきツアー”を支援。
● 丸森町耕野地区の防災体制の改善を目指した”耕野地区防災振返りの会”を実施
2020年2月 ● 丸森町大内地区の復興に貢献する“元氣の種まき学習会”を実施
● 丸森町舘矢間地区及び他地区の“台風19号防災振返りの会”を実施
● 丸森町の女性による“防災・復興プロセスの振返りの会“を実施
2020年3月 ● 災害VCの運営支援及び住民による清掃活動の調整支援
● 住民団体の事業運営管理・調査方法論の相談支援
2020年4月 ● 丸森町全域の住民を対象としたオンライン学習会を3回実施:
1. 社会福祉士による被災者のケア(傾聴・ケース管理)に係る学習会
2. 医師によるコロナ感染と心身のケアに係る学習会
3. コロナ感染症流行下の避難行動についての防災学習会
2020年5月 ● 複合災害と防災についてのオンライン学習会を1回実施
2020年6月 ● コロナ禍の避難学習会:4回実施
(住民、役場、自治組織の方を対象)
2020年7月 ● コロナ禍の避難学習会:5回実施
(住民、役場、自治組織の方を対象)
● 複合災害に備える為の衛生備品(非接触体温計等)の寄贈
2020年8月 ● コロナ禍の避難学習会:2回実施
(住民、役場、自治組織の方を対象)
2020年9月 ● コロナ禍の避難学習会:2回実施
(住民、役場、自治組織の方及びこども園対象)
● 複合災害に備える為の衛生備品(段ボールベッド等)の寄贈
● 外国語(英語、ベトナム語、インドネシア語)および日本語の防災パンフレット作成と配布
2020年10月 ● コロナ禍の避難学習会:3回実施
(住民、役場、自治組織の方及びこども園対象)
●丸森町被災者の生活復興支援事業の受益者の方の評価コメントアンケート調査実施
2020年11月~12月 ● こども園の防災計画、コロナ対策ガイドライン策定に係る助言
● 要配慮者の方々、ご家族からのヒアリング活動
2021年1月~3月 ● 行政機関・住民団体からの要配慮者と避難に関する協議
● 親子防災学習会実施
● 教材の寄贈