チェチェン

チェチェン

ソ連崩壊後の1991年11月にチェチェン共和国がロシアからの独立を宣言しました。ロシアはチェチェン共和国の離脱を拒絶し、1994年12月に独立を阻止するために軍隊を派遣し、チェチェン紛争に突入しました。紛争は泥沼化し、近隣共和国に17万人が流出したことを受け、JENは1995年2月に緊急支援のために隣国イングーシ共和国の首都ナズランで調査を行いました。避難民の生活環境は劣悪で、「Train Camp」と呼ばれる電車の中で避難生活を強いられている人びともいました。JENは1995年秋から1年半に渡り、こうした緊急状態にあるナズランの避難民に対し、IOM(国際移住機構)と地元の医師と協力して2百万ドル相当の医薬品の配布を行いました。一番紛争が激しく国際支援が届きにくかった時期に、迅速に支援を開始したことで多くの避難民に対し、適切な医療支援を行うことができました。