3月11日に寄せての文章ではありますが、現在進行中のものも含めて全ての災害や紛争で亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。そして、行方がわからない方々が一日も早く、大切な方々の元に戻れますようお祈りし、被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げます。また、直接の被害を受けておいででなくても、様々な影響を受けた方々にも、想いを寄せています。
3月11日は「思い出す日」ではなく、「未来へとつなげる日」として向き合いたいと、私たちは考えます。あの日からの歩みは、決して過去のものではなく、この先へと続く私たちの未来の一部です。震災を経験した方々が示してくれた力強さや優しさ、そこから生まれたつながりや学びこそが今日という未来を作ってきたのです。
絶望的な状況の中で一歩を踏み出す勇気、誰もやったことがないことへの挑戦、くじけそうな状況を乗り越える時に起きた支え合い、心のよりどころとなる優しさ、人間が人間であることの尊さと底力を数えきれない人びとが発揮されました。その姿からの学びは、次の世代へと受け継がれていき、これからも、更に多くの人を励ましていくと確信しています。
自立は孤立ではありません。頼り、頼られ、支え合う絆を育みつないでいってこその自立です。循環する関係が復興を進める土地だけにとどまらず、世界とのつながりを強める時、復興は世界をより良いものへと変化させます。思いをつないで行動してくださっているすべての方に感謝しつつ、14回目の3月11日を迎えます。
特定非営利活動法人ジェン