冬募金2024　ご協力のお願い

寒さが厳しくなるこの季節、私たちの支援がなければ命の危機に瀕する人びとがいます。ジェン（JEN）では、紛争や災害により影響を受けた人びとの生活を守るため、「冬募金」キャンペーンを実施しています。特にジェンの活動地であるアフガニスタンのような困難な状況に直面している地域では、皆さまのご支援が大きな力となります。

アフガニスタンの現状
アフガニスタンでは、2021年のタリバンによる全土掌握後、状況は大きく悪化し、気候変動と食料価格の高騰が追い打ちをかけ、1,420万人もの人々が深刻な食糧不安に直面しています。2024年には、国際的な生活支援の取り組みによって、わずかながらも改善が見られると報告されていますが、それでもなお、人口の3分の1以上が危機的状況にあり、緊急の支援を必要としています。
また、ジェンの活動地域であるナンガルハル州では、11月から3月初旬にかけて寒い季節が続き、特に1月には平均最低気温が-4℃、最高気温が7℃にまで下がる厳しさです。時には雪が降ることもあり、さらなる困難をもたらしています。

あなたの支援が必要です
このような状況にある人びとに、食糧や防寒具などを届けるためには、皆さまのご協力が欠かせません。冬の寒さは、特に脆弱な子どもや高齢者にとって命を脅かす危機です。JENは、現地での長年の活動を通じて、最も支援を必要としている人びとに確実に届けることができる体制を整えています。
どうか、この冬、アフガニスタンをはじめとする厳しい状況にある人びとのために、ご支援をお願いいたします。皆さまの温かい心が、寒さに苦しむ人びとの命を救い、希望を届けることができます。
ジェンではアフガニスタン、パキスタン、トルコ（シリア難民）で支援活動を行っています。この冬募金のご寄付はジェンの支援活動地で活かさせていただきます。

ジェンの活動の一部をご紹介

	アフガニスタン：フードフォーワーク 干ばつの被害を受けた、特に厳しい状況にある世帯に2ヶ月分の食糧配布を実施。対象世帯の中に灌漑用水路の整備に従事できる人がいる場合は、整備の従事の対価として食料を配布。従事できる人がいない対象世帯には、通常通り食糧パッケージを配布。灌漑用水路の整備による中長期的な農作物作りの安定もめざします。
	パキスタン：シードシェア 大洪水で被災した農家の中でも特に厳しい状況にある人に、小麦、大麦、からし菜の在来種の種子や農業資材を、農業技術の研修とともに配布。配布を受けた農家の皆さんは、収穫した種の中から、最初に受け取った種子と同じ分量以上の種子を新たに２軒の農家に提供し、活動に参加する農家を拡大していきます。
	トルコ：炊き出し活動 大震災の直後から炊き出し施設の運営に参加。現地のNGO団体と協力し、食材や消耗品等の提供、震災の被害を受けた施設スタッフに対する心のケアの支援を行っています。発生から１年半以上が経過した今でも台所のないテントやコンテナで暮らす人が多く、出来たての食事を提供する炊き出し施設は重要なライフラインです。

事業参加の声
	私はモハメドと言います。ダドゥ郡の住民です。2022 年の洪水で、家屋やインフラが破壊され、作物や種子や農業資材、ヤギ 2 頭と牛 3 頭を失ってしまいました。その痛みを忘れることはできません。この災害の後、長い間種子を購入したり、耕作に備えたりすることができませんでした。ある日、私たちの地域で洪水の被害を受けた農家に農業支援を提供しているNGOであるジェンについて知りました。私たちの村が農業支援事業の対象となりました。
ジェンが私たちに小麦・大麦・からし菜の在来種の種子やその他の農業資材（肥料、殺虫剤、種子保存袋、農法研修など）を提供してくれたことを、とてもうれしく思いました。これらは、弱い立場にある私たち家族にとって、とても貴重なもジェン農業チームと一緒に、学んだ内容について他の農家に研修をすることになりました。ジェン農業チームと協力し、技術を学びながら、それを栽培に応用しました。その結果、私の能力が飛躍的に向上し、ジェンから「最高の農家賞」に選ばれました。 一生懸命努力し作業した結果、ようやく小麦や野菜を収穫することができ、これからも生産が期待できます。私の家族にとっては十分な量です。たくさん収穫できた種子の中から、最初に受け取った種子と同じ分量の種子を新たに２軒の農家に分けることで、活動に参加する農家が増えていきます。 種子や資材、現代の農業技術という貴重な贈り物を私たちに提供してくださったジェンに心から感謝しています。