改めて、2011年の3月11日に起きた東日本大震災と関連して亡くなられた方にお悔やみを、被災された方にお見舞いをお伝えします。それとともに、その前や後に起きた全ての災害や紛争や悲しい出来事で亡くなられた方にお悔やみを、被災された方にお見舞いを申し上げます。
3月11日が近づくと、東日本大震災に関するイベントや報道が各地で開催されるようになります。ジェンのウェブページでも、毎年短い文章を掲載してきました。これは「年に一度思い出す日」だからではありません。あの日変わってしまったこと、あの日の後に起きてきたこと、とられた行動、築かれたこと、出会えた人々、その他関連する全てが、一人ひとりの人生において現在進行形なのです。「思い出す」ではなく「共にあることを続けるきっかけ」にできるはずなのです。世界各地で新しい出来事が起き続ける中で、ニュースはその特性上、同じトピックを毎日配信することはできません。「忘れないで支え続ける」という視点と同時に、その人々の生き様から学び続けて、自らの人生に活かすという視点も持てるのではないでしょうか。
悲しみを抱きしめて立ち上がる人々、それを支える人々、その役割が交代する様子、新しいことに挑戦する姿、打ちひしがれる人に寄り添う様子など、どの姿も一人ひとりの人生に大切な気づきを与えてくれるはずです。その姿を応援し続けたり、新しく応援し始めたり、頼ったり頼られたりと関係が続いていくことで、東北に住む人々にとっても東北に住んでいない人にとっても人生を豊かにすることにつながると思います。私たちの命はつながっていて、与えあえる、そんな思いを抱えながら、13回目の3月11日を迎えます。
特定非営利活動法人ジェン