年末のご挨拶　｜事務局長代行・黒木明日丘からのメッセージ

　いつもJENの活動にご関心をお寄せ下さり、また温かいご支援を賜り誠にありがとうございます。

　2016年も残すところわずかとなりました。本年も緊急支援を必要する災害が幾度もあり、JENも支援活動に取り組んできました。国内では４月には熊本地震が発災し、JENは発災直後に現地入りしました。現在も、被災地の復興に向けた支援活動を続けております。海外では、シリアをはじめとする人道危機に改善の兆しが見えず、世界で家を追われた人の数は2015年に戦後最大の6,000万人を超えて以降、増加の一途を辿っています。イラクでは今年、300万人以上の国内避難民が発生しました。JENでは、特にヨルダン（シリア難民）、イラクなどの中東地域では活動の規模を拡大して対応してきました。

　団体内部においては、５月、事務局内体制がかわり新たなステージを迎えました。あらためてより良い国際社会づくりに貢献するために、JENが掲げるミッションとビジョンに立ち戻り、人道支援の専門家としてこれまで以上に質の高い支援活動ができるよう、組織の基盤強化に取り組んでいます。

　JENが必要とされ活動しているところには、どんなに拙悪な環境下であっても「ふつうの暮らしを取り戻したい」と切に願い、前を向いて一歩を踏み出そうとする人々がいます。熊本の避難所、ヨルダンのシリア難民キャンプ、イラクでもそうした多くの人々と出会ってきました。JENは人々の自立を支えるために、これからも活動を続けていきます。

　職員一同、皆様の日頃のご支援に心から感謝申し上げます。また来年も変わらぬご支援を何卒よろしくお願い致します。

　皆様、良いお年をお迎えください。

2016年12月27日

事務局長代行　黒木明日丘