今回は、仮設住宅入居者の方々へのケアについてご紹介します。
JENでは、仮設住宅の集会所やその周辺に集う様々な企画の実施の他に、現地で支援活動を行っている「Recovery For Japan)」(リカバリー・フォー・ジャパン、以下RFJ)さんと協力し、入居者へのカウンセリングなどを継続して取り組んでいます。
RFJは、臨床心理士、整体師、ケアワーカーなどのスタッフを中心とした団体で、専門的知見・経験に基づいたケア活動を震災直後から被災地各地で継続して行ってきました。
現在、活動の中心はマッサージと傾聴です。そしてさまざまな活動を通じた、リラックスできる空間・場所づくりです。
この日は、住民の皆さんと共に、地元の新鮮な食材を使った軽食を作り、ピアノの演奏に合わせて歌を歌いました。
カフェを開催する日・場所によって、お年寄りが多かったり、子どもが多かったりと、集まる方々の傾向が異なることもあります。毎回、様々な活動を柔軟に行うことで、集まった方々が安心できる空間づくりを心がけています。
仮設団地の集会室に集まる方々からの情報をもとに、ひきこもりがちな高齢者を訪問したり、子育てに悩むお母さんにアドバイスをするなど、さまざまなサポート活動へとつなげていきます。
【ひとりずつお話をうかがいながら、マッサージ・タッピングを行います】
マッサージを受けたある女性は、「本当にありがとう!今度は私がマッサージしてあげる」と、笑顔でスタッフの身体を気遣ってくれました。
石巻市内には、6,995戸、15,950人の方々が、仮設住宅で暮らしています。(2013年5月現在)
各団地によって抱える問題、表情はさまざまです。自立して生活再建に向けて着実に歩んでいる方もいらっしゃる一方、お年寄りが孤立していたり、子どもがストレスを抱えているなど、個別の問題を抱える世帯もあります。継続した細やかな支援が必要とされています。
JENでは、特に、仮設住宅の方々への心のケアを継続して行ってまいります。引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。
【JENでは、東北の復興支援へ、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】