東北支援速報

長引く仮設住宅での暮らしの中で

2013.01.10

被災地では、震災から二回目の冬を迎えています。

昨年の冬に各種の防寒工事が施されましたが、仮設住宅での暮らしはこれからも長期化することが予想されています。

JENでは、防災訓練や炊き出し訓練を仮設住宅自治会と共に実施することで、団地内で住民同士が助け合う、“互助”の関係づくりとその強化を目指して活動しています。

【救命救急訓練のようす。12月14日旭化成団地にて。】

AEDの使い方、人工呼吸のしかたなど、緊急時の初動対応の訓練を行います。

平時の備えの大切さを実感しておられる参加者の方々は、皆熱心に取り組んでいました。
【12月2日、新田団地での防災・炊き出し訓練】

100世帯を超える大きな団地が少なくない石巻市ですが、市中心部から離れた郊外に立地する新田団地には、別々の地域から全15世帯が入居しています。

まだ小さいお子さんを抱えるお母さんからは、「もしまた災害が起こったときに、孤立してしまわないか不安です」という声が上がっていました。

石巻市内には6,946戸16305人のかたが、いまだに仮設住宅での生活を余儀なくされています。(2012年12月時点)この数字は、入居が始まってからほとんど変化していません。

防災・炊き出し訓練・救急救命訓練は、仮設団地自治会と調整を行いながら、順次実施しています。

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