東北支援速報

農地再生ボランティア作業

2012.11.08

今回は、JENの東北ボランティアについてお伝えします。

Facebookではひとあし先に写真だけでお伝えしましたが、11月3日、4日のJEN東北復興ボランティアは、石巻市上釜地区での被災農地の復旧作業を行いました。

【土の中から大きながれきを掘り返します。】

がれきの除去作業はすでに、農家の皆さんの手によって二度、三度と行われているそうですが、土を掘り返すとまだまだたくさんのがれきが出てきます。

【大きな脚立が出てきました。】
作業は、数十人からなる地元の農業者グループと調整をしながら進めています。この地域は海岸から1kmも離れていない、被害の大きい地域です。そのため、別の地区に農地を借りて事業を再開している方が多いそうです。それと並行して、先祖代々の土地を復旧させたいと願い、地道に作業を行っていらっしゃいます。

重機を使って大きながれきは除去されていますが、その撤去作業の際に、中程度から小さながれきは、地中に埋まってしまいます。

このままでは、農業用の機械を入れると機械を傷めてしまう恐れがあるため、スコップを使って地道に掘り返し、除去していきます。

【根気のいる作業ですが、】


最後に、集めたがれきを種類ごとに分別します。

【分別はひとつひとつ手作業で行います。】

遠景に見えるのは、がれきの仮置き場です。

作業終了後には、農家さんから感謝の言葉をいただき、参加者一人ひとりから感想が述べられました。

【農家さんを囲んで、作業の振り返り】

「まだ手つかずのところがあって、自分でもできることがあることが分かった。また来たいと思う。」「充実した作業だった。また参加したい。」
秋晴れの下、晴れ晴れとした表情で多くの方が、「また参加したい」と話していたのが、とても印象的でした。それは、われわれスタッフにとっても、とても嬉しい言葉でした。

【二日間の作業に参加したのは、個人参加、企業からの参加含め14名。お疲れさまでした。】

農地がどこまで復旧されるのか、まだ先の見通しは完全には立ちません。地域全体で被災農地の復旧に取り組んでいますが、内陸に転居されている方の中には、「今でも、海岸に近づくだけで気分が悪くなる」という方もいるなど、それぞれに事情を抱えておられます。JENでは、農業者グループ、地元コミュニティと連携を取りながら、目の前の作業に一つ一つ取り組んでいきます。
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