JENは、ユニクロ様と協働し、石巻市内各所で復興支援プロジェクトを行っています。
そのプロジェクトの一環として、10月17日、ロンドンパラリンピック車いすテニス男子シングルスで見事2大会連続で金メダルを獲得した国枝慎吾選手を石巻に招き、地元の子どもたちとの交流会が行われました。
【国枝選手とテニスクラブの子どもたち】
国枝選手より、被災地を視察したいとの申し出もあり、イベントが始まる前に「復興ふれあいマルシェ」に立ち寄り、マルシェの皆さんと懇談、写真撮影などを行いました。
【石巻漫画館近くに今年6月にオープンした「石巻復興マルシェ」を訪問】
11月末に再開予定の「石ノ森漫画館」を見ながら内海橋を渡り、川口町にある瓦礫仮置き場を視察しました。圧倒的な瓦礫の量、数10本にも及ぶ自然発火対策のための煙突などを見て驚いておられました。
また、石巻魚市場周辺の地盤沈下の状況を視察し、1メートルにも及ぶ地盤沈下を目の当たりにした国枝選手は、地震の凄まじいエネルギーに驚愕しておられました。
日和大橋を渡り南浜町に入り、流失した車輛や市立病院、焼失した門脇小学校を視察し、会場である石巻ローンテニスクラブ(本間栄一代表)のテニスコートに着きました。
集まった地元の小学生や高校生たちから、「オリンピックには何回出られましたか?」「金メダルを何個持っていますか?」などの質問がありました。国枝選手は、質問に丁寧に、時にユーモアを交えて答えていました。
テニス教室では、金メダルを2個取った世界一の技術を披露した後、子どもたちにレッスンしました。子どもたちは真剣にレッスンを受けました。
【子どもたちにレッスンをする国枝選手】
最後に、金メダルを子どもたちに触れさせたり、首にかけてあげたりし、石巻ローンテニスクラブでの交流会が終了し、次の会場である釜小学校に移動しました。
釜小学校では体育館の入口で、土井校長先生に出迎えられ挨拶を交わした後、全校児童487人が待つ体育館に入場しました。入場と同時に拍手が沸き起こり、国枝選手は軽快なフットワークを見せ体育館ステージ下に移動し、子どもたちとの交流会が始まりました。
【子どもたちに出迎えられる国枝選手】
「国枝選手に聞きたいことがある子は手を挙げて!」と司会者(はすみ奈緒さん)が呼び掛けると、ほとんどの子どもたちが大きな声で「ハイ! ハイ!」と手を挙げました。
これには、土井校長先生たちもびっくり。普段はシャイな子どもたちが多く、「国枝選手への質問といっても、自分から手を挙げる子どもは少ないのでは」と思っていたそうです。
【予想に反して、次々と質問を浴びせる子どもたち・・・。】
こども 「国枝選手は何歳ですか?」
国枝選手 「何歳に見える・・・?」
子どもたち 「40歳」「50歳」・・・!
国枝選手 「みんなひどいよ!」
国枝選手 「28歳です」
子どもたち 「エーッ・・・!!」(会場内に地鳴りのような驚きの声)
ここでも国枝選手の世界一の技術を披露し、かけっこで競争したり、記念撮影したりしました。
そして、子どもたちに向けたメッセージとして、「夢を持つこと、その夢を実現するイメージを持つこと、決してあきらめないこと」が大切であると呼びかけました。
【子どもたちにメッセージを伝える国枝選手】
そして最後に、児童代表から、「自分もテニスを習っています。震災から一年間は練習することが出来ず、とてもつらかったです。今は、テニスができることの喜びを感じています。国枝選手の話をきいて私も将来プロテニス選手になりたいという夢が強くなりました」とお礼の言葉が述べられました。
今回の会場、釜小学校の校区には、震災で犠牲になった地域住民、児童が少なくありません。校長先生は、子どもたちを勇気づけるような授業やイベントを積極的に行っていきたい、と考えているそうです。
ジェンは、これからも学校などとも協同して、子どもたちの心のケアにつながるような活動を通じ、子どもたちの成長を見守っていきます。
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