9月9日、佐須浜(さすのはま)で、“佐須の浜小屋 浜友(はまゆう)”の完成式が行われました。“佐須の浜小屋”は、地域コミュニティのための集会施設です。
【集会所まえにテントを設置し、式典を行いました。大漁旗がたなびきます】
佐須浜は牡鹿半島の付け根の小さな集落です。震災前は約40世帯、津波により多くの家屋が流出してしまい、現在は7世帯が残って生活しています。それ以外の世帯は、親戚の家、仮設住宅などバラバラに避難生活を続けています。
JENでは漁業資材の支援と地域コミュニティへの支援を並行して行っており、浜の人びとと話し合いやワークショップを重ねてきました。
その中で、“浜を一時的に離れている人も、残った人も、みんなが集まれる集会所がほしい”という要望があがり、この“佐須の浜小屋”は生まれました。
【関係者からの挨拶のあと、集会所の鍵が贈呈されました。】
浜の言葉では、子どもたちが船や砂浜で遊ぶことを、“浜遊”といいます。それをもじった“浜友”というネーミングは、佐須浜の人びとの話し合いで決定しました。
【式に集まった地元の方々と関係者で記念撮影】
施設の建設にあたったのは、福島県浜通りに本社がある業者さんです。震災・原発事故後は仙台に支社を置き、事業を行っているということです。担当の方からは、「いつの日かふるさとに帰ることのできるその日まで、この宮城の地で、東北の復興のために尽力していきます。」という内容のご挨拶をいただきました。
佐須浜では、秋から出荷が始まるカキのシーズンに合わせて、採れたてのカキを観光客やボランティアに提供する“カキ小屋”をはじめよう、という計画が進んでいます。
佐須の浜小屋にテントを併設し、順調にいけば10月中旬から営業を開始する予定です。
支援速報では今後も随時、一歩ずつ前進する浜の人びとの姿を伝えていきます。
JENの活動へのご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
※ 今回の完成式の様子は9月8日付の三陸河北新報、9月10日付の石巻日日新聞にも取り上げていただきました。ぜひご覧ください。
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