【3/24 3日目 仮設住宅集会所1か所〜気仙沼市】
3/22より石巻市内でピアノコンサートを開催したパノスさんは、3日目を迎え気仙沼市へと入りました。
昨夜の雪がうそのように、今日は天気に恵まれました。ここは気仙沼市にある50軒ほどの小さな仮設団地です。今日は仮設へのエアコン工事があり、住民の皆さんも工事立ち合いで忙しそうでした。
そんな中、ピアノコンサートにお越しいただき、たいへん嬉しく思います。“さくらさくら”や“荒城の月”が流れると一緒に口ずさむ方が何人かいました。こちらもとても気持ちが暖かくなります。コンサートを終えた後は、みんなでお茶っこをしてさらに親睦を深めました。
【3/25 4日目 なかやしきっさ〜石巻市】
最後の日を迎え、会場となる石巻市の中屋敷にあるコミュニティカフェ「なかやしきっさ」に到着すると、外大生の方々や子どもたちがいました。子どもたちは、外国の人であるパノスさんを興味深そうに、遠くからちらちら見ていました。恥ずかしがってなかなか声をかけられず、勇気をもって「ハロー」と話しかけると、パノスさんからも「ハロー」と返してもらいとても嬉しそうにはしゃいでいました。子どもたちは、コンサートが始まる前にご近所に拡声器で呼び込みにも行ってくれました。
演奏前に練習がはじまると、皆さんは席についてすでにコンサートがはじまっているかのように静かに耳をすまして聞いていました。お待ちかねのようなので、時間よりも5分早くスタートし、「なかやしきっさ」には素敵なクラシック音楽が鳴り響きます。パノスさんの日本語の挨拶やギリシャ音楽の演奏、最後はアンコールを受けて日本の曲で締めくくりました。
“さくらさくら”や“荒城の月”が奏でられると、皆さんは自然と歌いだします。綺麗な旋律は心を癒してくれ、日本の童謡は古き良き時代を思い出させてくれます。思い思いに心を打たれ涙を流す方もいました。最後は口々に「よかったぁ〜、よかったぁ〜」と満喫した様子でした。
ここの地域には、震災後に津波でピアノがたくさん流れたそうです。近くのピアノ教室に通っている人もいるそうで、今日の演奏会は地域の皆さんにとって特別な会となったようでした。
サインや写真をせがまれて大人気のパノスさん。子どもたちがなついた頃には別れの時がやってきました。「また、きてね」「ピアノ教えてね」と。
今回、訪れた先々で音楽の力により皆さんの心に癒しと喜びを与えていただきました。
演奏を終えた後の皆さんの眼差しは、みんなきらきら輝いていて、行く先々で「ありがとう」と。言葉はいらない、音楽があれば世界は一つになれる。そんなことが実感できた4日間でした。
皆さんが少しでも勇気や希望を持てるように、これからもJENはともに歩みつづけたいと思います。
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