期間:2012/2/24〜2/27
ボランティア参加者累計:3980名
漁業支援ボランティア参加者累計:755名
2/25〜2/27の3日間、三井物産など36名のボランティアさんがご参加くださいました。
牡鹿半島の東浜と呼ばれる地域には5つの浜(福貴浦、鹿立、狐崎浜、竹浜、牧浜)があります。4つの浜は津波による被災状況がひどい状態でした。狐崎浜は津波の被害は少なかったものの、海沿いの数軒においては、他の浜と同じように壊滅的な被害をうけていました。
さかのぼること去年の7月頃、泥出しボランティアで狐崎浜の2軒のお宅を掃除した縁で、JENはこの方たちと出会いました。その後もJENは、漁業支援として牡蠣養殖の再開に向けた「原盤づくり」(からこ刺し)や「種つけ作業」、また、漁網支援を通じて狐崎浜との絆がますます強くなっていきました。
最近では、狐崎浜の皆さんとも顔なじみになっており、「今年は狐崎神社のお祭りをやろうと思うんですが、良かったら、一緒にお神輿をかついで参加しませんか?」とお誘いを受けました。昨年は、津波により行うことのできなかったこの地域の伝統的なお祭りにJENスタッフやボランティアの皆さんも一緒にと声をかけてもらい、とてもうれしく思います。
【1個ずつお餅を丸めている様子】
お祭りの前日、私たちは準備のお手伝いに伺いました。神社の入口から社に向かっての山道へ、のぼりを数か所に設置するのですが、のぼりがとても長いため、1つ設置するのも数人がかりでの作業でした。その他、祭りの日にまく3色のお餅の準備など、皆で協力して作業を進めていきます。
【のぼりを建てるのも一苦労】
2月27日、迎えたお祭りの当日。強風でしたが、空は晴れ渡っていました。お祭りには、立派な袴や着物を装った浜の皆さんと、白い服に身を包んだお神輿担ぎの若い衆やボランティアの方々が集まりました。狐崎稲荷神社へむけてお神輿を迎えに一列になり練り歩きます。
神主さんがお神輿へ神様をお迎えする儀式を終えると、いよいよ狐崎の神様がお神輿に乗り、浜に降り立つ時が来ました。
【掛け声を掛けながら、みんなで盛り上がります】
一度、お神輿をお迎えしてから、地域の皆さんへの餅まきが行われました。1つでも多くお餅を取ろうと、みんな真剣なまなざしで見上げています。子どもたちは袋を持参して、餅ひろいへの参戦です。広場には子どもからお年寄りまでたくさんの人でにぎわいました。
【餅まきに歓声が沸きました】
その後、お神輿を担いで、家を何軒かまわった後に向かった先は、海でした。恒例のお神輿を担いだまま、海へ入る儀式です。陸にいても体が冷えきるような寒さの中、勇壮な担ぎ手の皆さんは海へと入っていきました。
本来なら、神輿を担いだまま胸まで入りますが、今回は浜の若い衆が一人胸まで入り、残りの方は地下足袋のまま足首まで入りました。海は強風で白波が立っていました。
【強風で白波が立つ海へ】
最後に神社へとお神輿を奉納し、お祭りは無事に終了しました。
山の神社から海に入る儀式まで、そこに住む浜の人たちが海や山と一体となって行われる伝統的なお祭り。今年は狐崎浜の人だけでなく、東浜の他の浜からも担ぎ手が参加してくれました。そこにJENも参加することができ、皆さんと一体感を共有し絆を深めることができました。
JENはこれからも地域に根ざした支援を通じて、生きる楽しさを皆さんと一緒に探していきたいと思います。復興へむけて、確かな一歩を。
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