鹿妻地区にあるHANA荘にて、懐かしい顔ぶれの集いが開かれました。集まったのは「鹿妻ひまわり会」のメンバー16名でした。
鹿妻ひまわり会のメンバー
震災前には「鹿妻すみれ会」と称して、鹿妻地区の70歳以上の女性のメンバーが40〜50名ぐらいで結成していたそうです。健康だけれども、一人暮らしで、なかなか外にでる機会のない方のために、一緒に集う場を設けようと集まった会です。その頃は、会員のほかに50歳代の15〜20名の方にもお手伝いしてもらい、町内会の支援もいただき運営していたそうです。
震災後、みんな散り散りになったけど、徐々にもどってきた方や、もともといた方と一緒に以前のメンバーで再結成したのが今回集まった「鹿妻ひまわり会」。以前のような人数にはなりませんが、顔なじみの会はなんだかとても賑やかでした。
まず、会長さんの挨拶より始まり、石巻市保健師さんから「手洗いとうがいの仕方」「マスクの必要性」の話があり、皆さん聞き入っていました。
(保健師さんから手洗い方法を教わる)
続いて、牛乳パックで作ったボールを転がして、点数を競うゲームで盛り上がり、そのあとは、お茶っこをのみながら気の合う仲間とのおしゃべりに夢中の様子でした。
(ボールを持って投げる瞬間)
皆さんに配られた「ボケない小唄」と「ボケます小唄」の歌詞に沿って、アカペラで手拍子をしながらの合唱が始まりました。次々といろいろな歌が飛び出し、踊りを踊る会員の方もおられました。皆さん、本当に生き生きとして楽しそうです。
(歌と踊りで盛り上がります)
「また、次回もここで集いましょう」とHANA荘のスケジュール表に次回の予約をいれて行かれました。近くにこんなに素敵な場所があって、皆さん大満足の様子でした。
HANA荘には、今まで子どもやお母さんたちの集いが多くありましたが、今回「鹿妻ひまわり会」のような年配の方々にもご利用いただきました。こんな風に年齢を問わず、多くの方々の憩いの場所として、コミュニティ再建をサポートしていきます。
まだまだ、震災の爪あとは、市内のいたる所や目に見えない心の傷として残っています。一時でも、「以前の生活の感覚を思い出した」と皆さんが笑顔になれるような瞬間や憩いの空間を、JENはこれからも支援していきたいと思います。
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