日本の過去の経験から、「災害後3~4年たったころから特につらくなった」という人が多くなるといわれ、様々な心理的な研究もそれを裏付けています。
被災地を歩くと復興はまだまだ進んでいないことを実感します。街の中心の復旧は終わっていても、中心街から一歩出ると、津波が襲った地域では未だブルドーザーが唸りをあげています。
【釜石市郊外の海岸沿いの様子。かつてここには暮らしの営みがありました。】
ハード面の復興に比べ、ソフト面の復興は目に見えにくいだけに見過ごされがちです。震災から時が経つにつれて若い世代の流出、介護問題、貧困問題等、震災前からあった課題が深刻になっています。
そこで、JENは2015年10月より、岩手県、宮城県、福島県での長期的な課題解決のために、従来のJENによる直接支援から、地域で活動する団体等とのパートナーシップによる支援にシフトしました。パートナーシップにおいては、事業の実施に必要な活動費を提供するだけでなく、事業づくりに際し一緒に考え、必要に応じてパートナー団体の実施力を強化するカスタムメイドの研修やネットワーク作りをJENが担います。
JENの新たな取り組みについてはこちら。
石巻市では、地元の団体、「男の介護教室」とパートナーシップを組んでいます。多くのシニアの夫婦が震災後に他の家族と別れて暮らさざるを得なくなったなか、シニア世代の男性の介護の苦労と孤立を和らげ、介護する人、される人の生活の質を高めようと、医療と介護の専門家が行う男性向けの介護教室を実施しています。
【パートナー団体のひとつ「男の介護教室」(石巻市):
JENのファシリテーションによる事業計画策定ワークショップの様子】
これからも各地のパートナー団体との活動を支援速報にて報告して参ります。どうぞよろしくお願い致します。
【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】