東日本大震災から4年4カ月が経過し、被災地では道路整備や浸水エリアの工事が進み、少しずつ地震や津波の爪痕が消えて景色も大きく変わり、当時の状況を物語る場所も少なくなりつつあります。
最大の被災地となった宮城県石巻市では、震災による直接・間接犠牲者が3,543名に上り、428名の方が未だに行方不明となっており、現在でも毎月11日に市内各所で捜索活動が続けられてきました。
今月10日、石巻市長面で行方不明者の捜索活動が始まりました。
長面は北上川の河口近くのため地盤沈下の影響により水没してしまい、震災直後には自衛隊が水上から一帯の捜索活動を行っていましたが、それ以降捜索は行われていませんでした。今回堤防の修復工事が完了し、排水が進んだことでやっと本格的な捜索ができるようになりました。
北上川河口右岸側の長面を含む大川地区は、震災前712世帯2489人が居住していましたが、津波で堤防が破壊され広範囲が水没し、児童教職員84人が犠牲となった大川小学校児童を含め382人が亡くなり、現在も児童4人を含む36人が行方不明となっています。
仮設住宅から復興住宅への移住も始まり、復興が新たなステップへと進みつつある中、JENは、被災された人々が一日も早く心から平穏を取り戻せるよう、サポートして行きます。