【3/22 1日目 荻浜小学校/HANA荘〜石巻市】
ギリシャ出身であるパノス・カランさんは、震災後、被災者へ音楽のちからを届けようと自ら電子ピアノを携えて、去年8月に初来日し、避難所などでコンサートを開催しました。震災より1年を迎え再来日し、哀悼の意を込め音楽を通じて元気を届けようと、宮城県では石巻市や気仙沼市などの各地を回ってピアノコンサートを行いました。
宮城県での最初のコンサートは、牡鹿半島にある荻浜小学校で開催されました。前日の卒業式の余韻が残る体育館を会場として、先生、生徒、地域の方々が一緒に音楽を楽しもうと集まりました。
まず始めに、パノスさんから日本語で、自己紹介と被災地の復興への思いが伝わる挨拶がありました。
その後、チャイコフスキー、ショパン、ヘンデルやギリシャの音楽、最後は日本の曲“さくらさくら”など、計7曲を演奏し、会場は癒しの空間へと満たされました。
【荻浜小学校にて7人の在校生たちと】
演奏が終わると、思わず立ち上がって拍手をする方もおられ、パノスさんはもう一曲演奏してくれました。
【拍手喝采を浴びるパノスさん】
地域の皆さんや諸先生がたは暖かくパノスさんを迎えてくれ、最後は記念撮影をして皆さん素敵な笑顔で締めくくりました。
続いて、鹿妻(かづま)地区にあるコミュニティカフェHANA(はな)荘(そう)へと移動し、本日2度目のコンサートです。すでに子どもたちでにぎわっていて、演奏会の前にちょっとしたピアノ教室が開かれました。
【興味深々の子どもたちとピアノ教室】
パノスさんは、子どもたちに囲まれ、ピアノの弾き方を教えていました。子どもたちのまなざしは真剣そのもの。見ている側が、ついつい微笑んでしまいます。
【陽だまりの演奏会】
暖かい午後の日差しの中、コンサートも和やかなムードで終了しました。音楽と共に子どもたちの笑顔にも癒されました。
【3/23 2日目 仮設住宅集会所2か所〜石巻市】
2日目のコンサートは石巻市にある仮設住宅集会所2か所にて行われました。会場には、音楽の調べに誘われて、続々と住民の方が集まってきたり、仮設の巡回を終えたナースさんも訪れてくれました。
【たくさん訪れた住民の方々】
「こういう音楽のコンサートを開いてもらって、すごく、心が癒されて良かったぁ」
「異国の方が、異国の日本の曲“さくらさくら”を弾いてくれて、すごく感激しました」
と感想もいただき、「アンコール、アンコール」と皆さんの拍手がなかなか鳴りやみません。
急きょ、初めて楽譜を見ながら“荒城の月”を演奏していただき、「春〜こうろうの〜花のえん〜」と、皆さん合唱し会場は一体感につつまれ、感激で涙を流している方もいました。「震災で亡くなった夫が、クラシックが好きでよく家で音楽が流れてたんです。CDも流されてしまって、聴くこともできなかったけど、こうやって生のピアノ演奏を聴くことができて、すごくうれしいっ。全部、聞いたことのある曲でした」と。懐かしそうに話していただきました。
午後は他の仮設集会所にて本日2度目のコンサートです。集会所の前にはすでに何人か並んで待っていました。こちらでも皆さん熱心に聴いて行かれ、コンサート終了後も「トルコ行進曲」等のリクエストに即興で答えていただきました。その後、握手や写真撮影などをし、どこに行ってもパノスさんは大人気でした。
特に女性からは「年齢はいくつですか?結婚してるの?恋人は?イケメンですね〜」と興味津々の質問などが飛び交い、和やかなムードでした。
パノスさんからは、「言葉は通じなくても音楽でみんなの心は通じ合える。そして、今この場所でまさにそれが起きている。そのことがとても意味がありうれしいことです」と。
明日、パノスさんは気仙沼市へと向かいます。
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3月24日(土)、石巻市鹿妻地区にあるコミュニティ・カフェHANA荘で「希望のゼミ」が開講しました。
希望のゼミは、被災地の中学生、高校生の学習や受験を無償でサポートする取り組みです。中高生たちが将来の夢や進学をあきらめないよう、ともに走っていきたいという思いを込めて「希望のゼミ」と名づけられました。
このプロジェクトを実施するNPO法人フローレンスのご協力により、JENがコミュニティ支援を行っているHANA荘で今回学習支援がスタートをきりました。
自習スペースとして開放されたHANA荘には、多くの中高生が集まりました。テスト勉強の悩みから、進学したい高校の話、大学に進学したら専攻したい分野、そして将来なりたい夢まで。
緊張した表情をしながらも、子どもたちはそれぞれ胸に抱く思いを、いきいきとした表情で話していました。
普段、地域の子どもから大人まで集まるHANA荘は、これから毎週土曜日午後は中高生の学びの場に変わります。学習の場の提供というニーズにも応え、JENは地域の子どもたちの成長を支えていきます。
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3月25日(日)、いよいよ「佐須浜カキ復興感謝祭」当日を迎えました。(前日の様子についてはこちら)
震災当時、佐須浜も漁業の継続が危ぶまれましたが、多くのボランティアや支援団体の活動によりカキ養殖を再開することができました。JENでは、米国の緊急支援団体IRC(International Rescue Committee)のご協力のもと、昨年11月に佐須浜でのニーズ調査を開始し、今年2月からはワークショップを開催しています。
佐須浜カキ復興感謝祭の開催は、「全国の皆さんに感謝し、ぜひ佐須浜のカキを食べに来てほしい」との漁師さんたちの思いが出発点でした。当日、朝早くから漁師さんたちの準備は始まります。三井物産などボランティアの皆さんにも、調理の準備から交通整理まで全面的にご協力いただきました。
25日は、佐須浜というひとつの浜に多くの方が集まりました。遠く東京、山梨、岐阜からの観光客や、地元石巻市内に暮らす人たちまで。さらには、津波被害により佐須浜を離れざるをえなかった住民の方たちも、この日は集まり、うれしい再会を果たしました。
また、JENがこれまで復興支援にたずさわってきた新潟・池谷の方たちもお越しくださいました。
(新潟・池谷の復興への歩みについてはこちら)
あつあつの蒸しガキや焼きガキ、しうり(ムール貝)汁がふるまわれ、皆さんとてもおいしそうにほおばります。
【できたての蒸しカキ】
【磯の香りたっぷりの「しうり汁」】
「カキは焼くと甘みが増すよ」「カキ初めて食べたけどおいしい!」など会話の交流も生まれ、わきあいあいとした雰囲気となりました。BGMで流れてきた演歌に「海の歌を聞くと、漁師の血がさわぐなぁ」と笑う漁師さん。その言葉が印象的でした。
【にぎわったカキ復興感謝祭】
石巻の海に活気が戻る日まで――。JENは、これからも皆様のご支援とともに、石巻各地での本格的な漁業再開に向けてニーズに適した継続的な支援を行っていきます。
【佐須浜の海】
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3月24日(土)、石巻市佐須浜で三井物産の皆さんに朝早くから清掃作業をお手伝いいただきました。
雪が多く残るなか、津波被害で多くの家屋を失った佐須浜で、皆さんは腐食した竹や、津波で流れ込んできた自転車、家庭用品などをかき集めました。
作業の途中、「コーヒー飲まいん(飲みなさい)」と地元のお母さんからコーヒーの差し入れがありました。鍋であたためてくれたコーヒー缶を片手に、しばしのブレイクです。
漁師さんからは、震災発生時に波が押し寄せて山へ逃げた人の話など、佐須浜の当時の話を伺いました。
午後には、翌日の「佐須浜カキ復興感謝祭」に向けた準備が行われました。
三井物産の皆さんには、カキ養殖の初期段階である原盤づくり(からこ刺し)、種つけ作業からお手伝いいただいてきました。そのカキが立派に生育し、今回の復興感謝祭でふるまわれることになったのです。
その水揚げされたカキを手に取り、皆さんでひとつひとつ丁寧に分けていきます。
【ごつごつしたカキのかたまりをひとつひとつ分けていきます】
【しうり貝(ムール貝)のごみ取り作業】
ときに笑い声が交じりながら、地元漁師さんやお母さんたちと一緒に楽しく準備が進んでいきました。
さて、翌日はいよいよ「佐須浜カキ復興感謝祭」です。その詳細は次回に続きます。
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3月10日(土)、鹿妻(かづま)地区にあるコミュニティカフェHANA(はな)荘(そう)にて、震災から1年目を迎えるにあたり復興祈願イベント「希望のHANAを咲かせよう」を開催しました。
HANA荘は、JENがコミュニティの復興をサポートするコミュニティカフェです。支援者の皆様のご協力のもと、昨年11月にオープンしました。
当日は、タレントのボビー・オロゴンさんが応援にかけつけてくれるというニュースに、HANA荘には地域の子どもからお年寄りまでおよそ300名が集まりました。ボビーさんが「皆さんこんにちは!」と元気よく登場すると、周囲からどっと歓声があがり楽しい雰囲気に包まれました。
【ボビーさんの軽妙なトークに満面の笑み】
トークの後は、「石巻茶色い焼きそばアカデミー」さんのご協力により、地域の皆さんに石巻焼きそばがふるまわれました。焼きそばの香ばしいにおいにさそわれて、テントには大行列が。当初予定だった300食を大幅に上回り、ご厚意で200食追加の合計500食もの焼きそばがふるまわれました。
【焼きそばを作る様子をじっと見つめています】
日本ロレアル株式会社の皆さんによるメイク講座やハンドマッサージも行われました。順番待ちをするほどの人気で、女性のみならず、男性もハンドマッサージを受けていました。皆さんそれぞれにリラックスした時間が流れていきます。
別の会場では、バードハウスとベンチ制作が行われました。石巻工業高校建築クラブの皆さんが先生となり、子どもたちと一緒に “未来に羽ばたく鳥”をイメージしたバードハウスやみんなで使えるベンチを作っていきます。
【難しい作業も教わりながら】
完成したバードハウスやベンチを前に、子どもたちは達成感に満ちたうれしそうな表情をうかべていました。バードハウスには、自分で好きな絵を描いたり、メッセージを書いたりしていきます。そのなかに、「がんばれ かづま!」と書かれたバードハウスを見つけました。
【願いが込められたバードハウス】
地域の復興を願う子どもたちの気持ちを受け止め、JENはこれからも継続的なコミュニティ支援を行っていきます。
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