牡鹿半島の東浜と呼ばれる地域には5つの浜(福貴浦、鹿立、狐崎浜、竹浜、牧浜)があります。
5月11日、晴天の中、東浜の漁師さんたちへ、UBS証券株式会社様のご支援のもとスカイタンクが提供されました。
【ステッカー貼り作業】
今、漁師さんたちはコウナゴ漁やワカメ漁などをしながら、合間をみて牡蠣の原盤づくり や種はさみという牡蠣養殖の準備作業を行っています。コウナゴ漁やワカメ漁も終了時期にきており、次はカレイやシャコエビなどの刺し網漁をする予定です。
本来であれば、刺し網漁をしている時期ですが、海水温が低いせいか漁獲量が少ないため、今月末(5月末)から本格的なスタートになるそうです。
【続々と集まる漁師さんたち】
シャコエビは生きたまま市場へ出荷しますが、それに欠かせないのが今回ご支援いただいたスカイタンクです。大きさは0.5トン用と通常使用するものよりも一回り小さいため、船外機船に直接積むことができ、獲れた魚をその中に入れて生かしておくことができます。タンクのまま陸揚げし、フォークリフトでそのままトラックへ積み込み、市場へと直送し活魚として出荷します。
【スカイタンクを囲んで談笑】
「いや〜、これがあると助かんだってば〜」と、皆さん笑顔で集まり、軽トラックやフォークリフトでそれぞれ運んでいきました。これで大漁になっても大丈夫ですね。
浜の漁師さんたちは、津波による被災状況がひどい状態の頃から、復興にむけて地道にやれることから前に進んでいます。石巻市の基幹産業である漁業の復興へむけて、浜の皆さんと一緒にこれからもJENは歩み続けます。
【決意を新たに記念撮影】
【まだまだ復興途中の浜の風景】
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その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、ジェン東京本部( 03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。
石巻の桜は4月下旬に満開となりました。今回は、JENがコミュニティ支援をしている仮設住宅集会所での、ミシンを使った「ものづくりお茶っこ」の様子をご紹介します。
4月28日(土)と4月29日(日)、穏やかな陽気のもと、三井物産から9名の社員さんがボランティアとしてお越しくださり、仮設住宅にお住いのお母さん方と一緒にミシンを使ってポーチ作りをしました。
このミシンは、株式会社ベネッセコーポレーション様から、被災地の集会所などで役立ててほしいとのことで13台ご寄付いただいたものです。また、ポーチの材料も同様に、手作り生活雑誌とキットのバックナンバーをベネッセ様からご寄付いただきました。
ナチュラルテイストのかわいらしい生地を見て、皆さんやる気満々です。「次はここをこうして…」「こんな感じでいいのかしら」「あら、〇〇さん、もうそこまでできたのー」と、自然と会話も弾みます。
ミシンの使い方が不安な方でも、ボランティアさんにやり方を教えてもらいながら上手に縫っていました。
「やっぱりミシンがあると仕上がりがきれいだねー」
「昔はこういうの、よく作ったんだー」
「かわいくて大きさもちょうどいいし、保険証入れにするから」
「私は孫にあげるから」
と、様々な声が聞こえてきました。
きれいなもの、かわいいものを手作りできた喜び。にぎやかで楽しいひと時を過ごせた喜び。JENはこれからも人々に笑顔の花を咲かせる活動を続けていきます。
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4月12日、鹿妻地区にあるコミュニティカフェHANA荘(はなそう)と仮設集会所にて、ロレアルやランコムの皆さんによるイベントが開催され、メイクアップ、ハンドマッサージ、ヨガなどへ多くの方が訪れ賑わいました。
HANA荘へ入っていくと、まず目に入るのが机の上に置かれた色とりどりの化粧品の数々です。
基礎化粧品、美容液導入機、ファンデーション、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、口紅、ネイルなどのメイク用品を眺めているだけで、皆さんの表情もきらきらしていました。今の気持ちを聞いてみると、「あら〜メイクしてもらったら、どんな風になるかな〜。不安と期待でどきどきです」と笑顔で答えてくれました。
【わくわくのメイクアップスタート】
HANA荘内のボードには、メイクが終わって綺麗になった皆さんの写真がコメント入りで貼られており「やっぱり、綺麗になっていくと、顔色もよくなって元気になっていくね〜」との声が聞こえてきました。前回のメイクイベントのリピーターや友人知人と一緒に訪れたという方などがたくさん来ていました。
【賑わうHANA荘】
傍らでは、ハンドマッサージやロディを使ったヨガも行われ、HANA荘は皆さんの熱気で包まれていました。
【ハンドマッサージでも笑顔がいっぱい】
【大勢のロディもお出迎え】
もう一つの開催場所である仮設集会所でも、大勢の皆さんが訪れて楽しんで行かれました。
まず、ロディを使ったヨガでは、うっすらと汗がでるくらいの運動量で「飛び跳ねたりするのは、童心にかえったようで楽しいですね〜。ロディの可愛さにも癒されるし」と。体も気持ちよく伸びて、身も心もほぐれるようで、終わった後のみんなの笑顔が素敵なのは、そのせいかもしれませんね。
【輪になってロディヨガ】
集会所の中ではメイクアップ、ハンドマッサージの場所を3か所ずつに設けていたものの、順番待ちができるほど好評でした。お茶っこしながらわくわくして待っている方からは「すぐにメイクできるように洗顔してきたよ。準備は万たんです(笑)」と楽しみにしていた様でした。
【順番待ちのメイクアップ】
実際にメイクアップしているところでは、メイクを重ねていくと、どんどん綺麗に仕上がっていく自分の姿に嬉しそうにしていました。どのようにシャドーをいれるか、また、チークの効果的ないれ方など、自分でも同じようにメイクできるように覚えながら、さながらメイクアップ教室のように教えてもらっている方もいました。
ハンドマッサージでは、手にあるツボを押してもらい、血行がよくなって肩こりが緩和された方もいて、「気持ち良いよ〜寝てしまいそうだった。すっかり腕の色も白くなったよ」と、喜んでいる人もいました。
【気持ちの良いハンドマッサージ】
至るところで笑顔があふれていた一日でした。メイクやマッサージで、体をいたわってあげると、それがダイレクトに心にも響いて、皆さんの表情をきらきらさせていました。そんな前向きな気持ちと笑顔で満ち溢れていた皆さんは、いつもよりも話も弾んでいるように感じます。
JENは心と体を繋げるような支援をこれからも届けていきたいと思います。
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JENがコミュニティ活動に取り組む仮設住宅では今、つるし雛作りが行われています。
3月に行われていた雛人形作りにつづき、つるし雛に挑戦です。(3月の雛人形作りについてはこちら)
つるし雛作りは、地域の皆さんの声から生まれました。来年の桃の節句にむけて、毎月ひと種類ずつ作り上げていきます。
4月のある日、皆さんはフクロウの制作にとりかかっていました。
「先月来られなかったから、今回は来たいと思って」という声も聞こえてきました。もの作りに励む皆さんの表情は真剣そのもの。フクロウには、「福」や「不苦労」の意味が込められているといいます。
【この日もたくさんの方が集まりました】
「あらぁ、針がみえないわ」と目を細める女性の隣で、代わりに針の糸を通す女性がいました。お話を伺うと、震災前はすぐご近所に住んでいたとのこと。住むところは仮設住宅に移っても、ご近所さんの輪がしっかり根付いていました。
【楽しそうな会話が聞こえてきます】
お昼には、各自持ち寄ったおにぎりやお漬物とJENスタッフ手製の温かいスープを囲み、午後はまた制作活動です。男性の参加者もいらっしゃり、初めて作ったとは思えないフクロウの仕上がりに、周りの皆さんから歓声があがりました。
JENでは、継続したコミュニティ活動を通じ、多くの人が集まり自然と会話が生まれていくようなコミュニティ支援をこれからも行っていきます。
【お父さん制作のフクロウ】
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【3/24 3日目 仮設住宅集会所1か所〜気仙沼市】
3/22より石巻市内でピアノコンサートを開催したパノスさんは、3日目を迎え気仙沼市へと入りました。
昨夜の雪がうそのように、今日は天気に恵まれました。ここは気仙沼市にある50軒ほどの小さな仮設団地です。今日は仮設へのエアコン工事があり、住民の皆さんも工事立ち合いで忙しそうでした。
そんな中、ピアノコンサートにお越しいただき、たいへん嬉しく思います。“さくらさくら”や“荒城の月”が流れると一緒に口ずさむ方が何人かいました。こちらもとても気持ちが暖かくなります。コンサートを終えた後は、みんなでお茶っこをしてさらに親睦を深めました。
【3/25 4日目 なかやしきっさ〜石巻市】
最後の日を迎え、会場となる石巻市の中屋敷にあるコミュニティカフェ「なかやしきっさ」に到着すると、外大生の方々や子どもたちがいました。子どもたちは、外国の人であるパノスさんを興味深そうに、遠くからちらちら見ていました。恥ずかしがってなかなか声をかけられず、勇気をもって「ハロー」と話しかけると、パノスさんからも「ハロー」と返してもらいとても嬉しそうにはしゃいでいました。子どもたちは、コンサートが始まる前にご近所に拡声器で呼び込みにも行ってくれました。
演奏前に練習がはじまると、皆さんは席についてすでにコンサートがはじまっているかのように静かに耳をすまして聞いていました。お待ちかねのようなので、時間よりも5分早くスタートし、「なかやしきっさ」には素敵なクラシック音楽が鳴り響きます。パノスさんの日本語の挨拶やギリシャ音楽の演奏、最後はアンコールを受けて日本の曲で締めくくりました。
“さくらさくら”や“荒城の月”が奏でられると、皆さんは自然と歌いだします。綺麗な旋律は心を癒してくれ、日本の童謡は古き良き時代を思い出させてくれます。思い思いに心を打たれ涙を流す方もいました。最後は口々に「よかったぁ〜、よかったぁ〜」と満喫した様子でした。
ここの地域には、震災後に津波でピアノがたくさん流れたそうです。近くのピアノ教室に通っている人もいるそうで、今日の演奏会は地域の皆さんにとって特別な会となったようでした。
サインや写真をせがまれて大人気のパノスさん。子どもたちがなついた頃には別れの時がやってきました。「また、きてね」「ピアノ教えてね」と。
今回、訪れた先々で音楽の力により皆さんの心に癒しと喜びを与えていただきました。
演奏を終えた後の皆さんの眼差しは、みんなきらきら輝いていて、行く先々で「ありがとう」と。言葉はいらない、音楽があれば世界は一つになれる。そんなことが実感できた4日間でした。
皆さんが少しでも勇気や希望を持てるように、これからもJENはともに歩みつづけたいと思います。
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