石巻市門脇中1年生(107人)の生徒たちが、母校門脇小の近くで、絆をテーマにした花壇づくりを行いました。
花壇づくりのきっかけは、総合学習の時間で、石巻の復興につながる活動を考える授業があったことです。たくさんのアイディアの中の1つとして「花壇づくり」がありました。
花壇づくりの当初の計画は、被災した母校の校庭に花を植えるというものでしたが、学校の解体整備計画があるため断念しました。先生たちは何とか生徒たちの想いを形にしたいと奔走し、震災前に学校近くで食堂を営んでいた方の駐車場跡地を借りることになりました。
ただこの土地には、ガラス片や金属片などが混合しており危険でした。
【1週間前にチューリップの植え方を指導するジェンのスタッフ】
先生たちと相談し土を入れることにしました。土の提供先を美里町社協に相談したところ、東松島市の農家を紹介いただきました。
農家の方は、生徒たちの想いを実現させてあげたいと快く土の提供を承諾してくださいました。土を運ぶための車輌は、昨年ジェンが瓦礫撤去事業で協力いただいた業者さんに相談してみました。この業者さんもまた、快く引き受けてくれました。
【東松島市の大塩地区から土を運び入れる業者のみなさん】
花壇づくりにご協力いただいた「花と緑の力で3.11プロジェクトみやぎ委員会」からは、花壇の枠になる枕木、花苗、チューリップの球根、堆肥などを提供していただきました。また、地元の花苗店や大手の花苗店からも球根を提供していただきました。
このように多くの方々の協力があり、生徒たちの想いが少しずつ形になってきました。
【枕木で花壇の枠づくりをしている様子】
11月28日(水)花壇づくり当日、
風の強い肌寒い日でしたが、みんなで土をならし、デザイン通りに紫や黄、白のビオラのポットを並べ、スイセン、チューリップの球根を丁寧に植栽しました。
【土をならす生徒たち】
【ハートのデザインの通りに花苗と球根を並べました】
【花を植える生徒たち】
デザインを担当した学級委員の一人は、「みなさんのおかげで予想以上にきれいな花壇ができた。花いっぱい運動を通して少しでも復興の役に立てたらと思います」と話しました。
ビオラは、来年の春まで咲き続け、スイセンは来年4月下旬、チューリップは5月上旬ごろ見ごろになります。今から春が楽しみです。
JENは、これからも継続して子どもたちの心の復興を後押しする活動をサポートしてゆきます。
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11月、フィギュアスケーターの安藤美姫さん・武田奈也さんが来石し、石巻市内で子どもたちとの交流会を行いました。また、当日は、安藤さんと武田さんのファンの皆さまがご同行くださり、準備や運営のサポートのみならず、お子さんや地元の方々との交流に積極的に加わってくださり、笑顔と笑い声が絶えない温かい時間をともに作ってくださいました。
交流会は、JENが2年間サポートしている地域を含め、市内3か所で行いました。計82人の子どもたちが参加しました。
【子どもたちと安藤美姫さん・武田奈也さん】
安藤さん、武田さんの石巻の子どもたちとのつながりは、2012年3月11日に複数名のスケーターの方がたと一緒に開催してくださったReborn Gardenというチャリティアイスショーにさかのぼります。そのショーを通じて集まった支援金をもとに、現在に至るまで、石巻の子どもたちを継続して支えてくださっています。
今回、Reborn Gardenの仲間を代表して、安藤さんと武田さんが石巻の子どもたちに会いに来てくださいました。
安藤さんと武田さんのアイディアで、みんなでケーキを食べたり、「スマイル・ツリー」という大きな木の絵を飾り付けたり、ビンゴ大会をしたりと、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。子ども達が目を輝かせて取り組んでいる姿や笑い声いっぱいの様子を、保護者の方々がうれしそうに見つめる姿が印象的でした。参加者全員が、この場にいることをただ楽しめる、とても温かい会になりました。
交流会の様子を、写真でご紹介します。
【「スマイル・ツリー」大きなキャンバスにみんなでツリーの絵を描きます】
【描いた大きなツリーに、その場で撮った写真や、飾りを貼りつけて…完成!】
【絵の具が乾くまでの時間で、ビンゴ大会!】
【次は何番かな??】
【もうすぐ「ビンゴ」だ!】
【笑顔いっぱいの集合写真!】
安藤美姫さんはこんなメッセージをくださいました。
「やっと石巻に来ることができました。こうやって皆さんにお会いすることで、私のほうが元気をいただいて、次のステップに進むことが出来ます。これからも一緒に歩く仲間に入れていただけたらと思います。本当にありがとうございます。」
安藤さんと武田さんは、どの会場でも「また来るね!」と子どもたちに再訪を約束してくださいました。
【子どもたち一人ひとりに渡されたReborn Gardenからのメッセージカード】
今回の交流会は、子どもたちの確かな記憶として残るでしょう。
そしてそんな楽しい思い出が、これからの長い人生を歩んでいく上での生きる力になっていくことを願っています。
(写真提供:古瀬幸広さん)
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10月28日、第一回目の「子どもダンス教室」が行われました。
いま、仮設校舎や仮設住宅での生活を余儀なくされている被災地の子どもたちの“運動不足”が指摘されています。今回のダンス教室は、ささやかな取り組みではありますが、子どもたちの運動不足の解消、ストレスの発散などをねらいとして行われました。
【体育館に集まってきた子どもたち】
開始の時間の前には、すでに追いかけっこが始まってしまいました。子どもたちはとにかく体を動かしたいようです。
準備運動の後、さっそくダンスレッスンが始まりました。講師は、コレオグラファー(振付師)、バックダンサーなど幅広く活躍するアーティスト、RYONRYONさんこと、野村涼子さんと、アシスタントの図師みなみさん。
東京からこの教室のために来ていただきました。
【一生懸命ダンスをする子どもたち】
小さい子どもたちのグループはKARAの「ミスター」(お尻ダンス)、年上の子どもたちのグループではマイケル・ジャクソンの「Beat it」を練習しました。
思いっきり体を動かすこと。それはシンプルですがとても大切なことです。
子どもたちの適応能力は高く、震災前後で変化した生活環境に適応しながら生活を送っています。しかし、過去の事例、阪神淡路大災の教訓集などでも指摘されているように、環境の変化による非行の増加などが、ここでも懸念されています。自己を解放し、体を動かし、ストレスを発散させることは、子どもたちの健全な成長のためにはとても大切なことなのです。
【RYONRYONさんを囲んで記念撮影】
楽しい教室は、あっという間に終わってしまいました。11月にも、第二回目のダンス教室が予定されています。JENはこれからも、子どもたちへの支援を継続的に行っていきます。JENの活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
牡鹿半島で「浜へ行こう!」開催します。参加者大募集!
くわしくは、こちら
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今回は、JENの東北ボランティアについてお伝えします。
Facebookではひとあし先に写真だけでお伝えしましたが、11月3日、4日のJEN東北復興ボランティアは、石巻市上釜地区での被災農地の復旧作業を行いました。
【土の中から大きながれきを掘り返します。】
がれきの除去作業はすでに、農家の皆さんの手によって二度、三度と行われているそうですが、土を掘り返すとまだまだたくさんのがれきが出てきます。
【大きな脚立が出てきました。】
作業は、数十人からなる地元の農業者グループと調整をしながら進めています。この地域は海岸から1kmも離れていない、被害の大きい地域です。そのため、別の地区に農地を借りて事業を再開している方が多いそうです。それと並行して、先祖代々の土地を復旧させたいと願い、地道に作業を行っていらっしゃいます。
重機を使って大きながれきは除去されていますが、その撤去作業の際に、中程度から小さながれきは、地中に埋まってしまいます。
このままでは、農業用の機械を入れると機械を傷めてしまう恐れがあるため、スコップを使って地道に掘り返し、除去していきます。
最後に、集めたがれきを種類ごとに分別します。
【分別はひとつひとつ手作業で行います。】
遠景に見えるのは、がれきの仮置き場です。
作業終了後には、農家さんから感謝の言葉をいただき、参加者一人ひとりから感想が述べられました。
【農家さんを囲んで、作業の振り返り】
「まだ手つかずのところがあって、自分でもできることがあることが分かった。また来たいと思う。」「充実した作業だった。また参加したい。」
秋晴れの下、晴れ晴れとした表情で多くの方が、「また参加したい」と話していたのが、とても印象的でした。それは、われわれスタッフにとっても、とても嬉しい言葉でした。
【二日間の作業に参加したのは、個人参加、企業からの参加含め14名。お疲れさまでした。】
農地がどこまで復旧されるのか、まだ先の見通しは完全には立ちません。地域全体で被災農地の復旧に取り組んでいますが、内陸に転居されている方の中には、「今でも、海岸に近づくだけで気分が悪くなる」という方もいるなど、それぞれに事情を抱えておられます。JENでは、農業者グループ、地元コミュニティと連携を取りながら、目の前の作業に一つ一つ取り組んでいきます。
●更新情報
JEN復興支援ボランティア、インフォメーションを更新しました。こちらからご確認ください。
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10月21日、パノス・カラン(Panos Karan)さんによる無料コンサートが開かれまし た。
パノスさんはギリシャ出身の新進気鋭のピアニストです。英国をベースにヨーロッパを初め、世界各国で演奏活動を行う傍ら、「Keys of Change」というチャリティ団体を2010年に設立し、今までクラシック音楽に触れたことのない人々や、恵まれない環境に暮らす人々にクラシック音楽を聴いてもらう活動を行っています。
今回は友人のラウルさん(スペイン出身)も一緒に来られたため、ピアノの連弾などもあり迫力ある演奏で多くの人々の心を癒しました。
ジェンがアレンジしたコンサートは、今年3月に続き第2回目となりました。
今回一番目の会場は、前回もミニコンサートを開催した上釜地区のコミュニティ・カフェ「なかやしきっさ」で開きました。
パノスさんの挨拶の後、バッハ、ショパン、ブラームスなどの代表曲を次々に演奏されました。特にラウルさんとの連弾は迫力いっぱいの演奏になり、参加された地域の住民23人がクラシックの世界を堪能しました。
【なかやしきっさでのパノスさんとラウルさんの連弾(写真奥の子どもは、ゲーム機のカメラ機能で演奏の様子を熱心に撮影していました)】
演奏途中からは、今年3月のミニコンサートを担当した元ジェンのスタッフが駆けつけ、ミニコンサート終了後、再会を喜び合いました。
上釜でのコンサートが終了した後、昼食のため石ノ森漫画館近くの復興ふれあいマルシェに移動しました。マルシェ内にある震災当時の展示写真を見ながら食事をとりました。
食事中、マルシェを管理されているスタッフさんから、「電子ピアノがあるので1曲だけでも弾いていただけないでしょうか?」との申し出があり、急きょステージでのサプライズ演奏となりました。居合わせた10人ほどのお客様から「ブラボー!」の声と同時に拍手が沸き起こりました。
【復興ふれあいマルシェステージで演奏するパノスさん】
ステージが終わりマルシェのスタッフと挨拶を交わした後、マルシェ近くで楽器店を営んでいる「サルコヤ楽器店」に移動しました。「サルコヤ楽器店」は、被災したピアノを修理して復活させたことで知られています。社長の井上さんも駆けつけ、被災し泥だらけ、錆だらけになったピアノを丁寧に修復したお話を聞かせていただきました。
「ここにあるピアノが修復した第1号のピアノです。」と紹介されました。パノスさんは、井上社長が取り組んだ修復ピアノの話が、ヨーロッパでも非常に有名になっていることなどをお話しされました。
パノスさんが、「このピアノを弾いてもよろしいですか?」と尋ねられました。
井上社長は、「ぜひ、弾いてください」と即答しました。
【被災したピアノで演奏するパノスさん】
上釜やマルシェでの演奏が電子ピアノでの演奏だったため、グランドピアノでの演奏は迫力や旋律といった点で大きな違いでした。
素晴らしい音質に、「サルコヤ」の従業員の皆さんも手を休め、皆ピアノの前に集まってきました。演奏が終了すると従業員の皆さんによる拍手がいつまでも鳴り響きました。
その後、第二弾の「再生ピアノ」が2階にあるので、そちらもぜひご覧頂きたい、と井上社長。さっそく2階に上がり、演奏が始まりました。
1曲演奏が終わった後、パノスさんから「井上さん!ピアノに負荷がかかる曲を弾いてもよろしいですか?」と尋ねられました。井上社長の了承の下、複雑な旋律の演奏が始まりました。演奏は3分ほどで終わりましたが、皆演奏の迫力で言葉も出ませんでした。井上社長も「素晴らしい演奏でした」とおっしゃっていました。
パノスさんは、「ピアノの魂を感じる! このピアノは被災して1度死んだにも関わらず生き返ったようなもので、まるで奇跡です 。こんなピアノに出会えて幸せです。このピアノは復興のシンボルですね!」と感想を述べられました。
【サルコヤの2階ホールにあるピアノでの演奏後】
「サルコヤ」を後にし、石巻市郊外にある「柏木ふれあいセンター」に移動し、最後の演奏が始まりました。 近くの仮設住宅に暮らす方々が来てくださいました。
一通りクラシックの演奏後、日本の曲である「さくら」が演奏されました。美しい旋律がホール全体に響き渡り、涙を浮かべながら聴き入っている人もおられました。
パノスさんは、一人一人と握手してお別れしました。
【柏木ふれあいセンターでの演奏終了後】
同行したわれわれスタッフも、お二人の美しい演奏に触れたことで、心が癒されるのを感じました。
JENはこれからも、各界のアーティストの方々と協同し、復興支援事業に取り組んで参ります。
【JEN石巻事務所でスタッフと記念写真】
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