3月11日、被災各地では自治体、寺院などが主催する慰霊式典が行われました。
そのうち、石巻市の西端、石巻工業港北に位置する釜(かま)地区の、普誓寺(ふせいじ)では、追悼イベント「祈りの風船」が行われました。
【14:46の黙とうのあと、祈りを込めた風船が飛ばされました。】
【空に向かって飛んでいく風船】
たくさんの住民の方々が集まり、空に昇っていく風船を見つめながら祈りを捧げていました。久しぶりに再会する方も多い様子でした。
釜地区には、下釜(しもかま)と上釜(かみかま)の二つの町内会があります。
そのうちの上釜地区、中屋敷町内で、JENは発災当初から炊き出し、コミュニティカフェの設置・運営などを、多くの地元住民・ボランティアの方々のご協力を得ながら行ってきました。
昨年夏からは、町内会・行政・コンサルタントが協力して復興計画を作り上げる「上釜復興協議会」がスタートし、住みよい、新しい街づくりのための話し合いが始まりました。協議会では、復興に必要な土地区画整理事業の範囲などが話し合われています。
JENでは、地区内での合意形成に向け、ワークショップ(くわしくはこちら)を町内会と連携して行うなど、コミュニティ全体への支援を行っています。
また、昨年秋に行った花壇作り(詳しくは、こちら)のように、住民の皆さんが新しい地域づくりに主体的に関わることのできるアクティビティにも継続して取り組んでいく予定です。
【JENでは、東北の復興支援へ、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】
3月の支援速報では、震災から2年の節目を迎える石巻の“いま”をお伝えしていきます。
旧北上川河口の西北に位置する日和山は、石巻市でもっとも有名になった場所の1つです。日和山から沿岸部を望むと、北上川と日和大橋を左手に、一帯が消失してしまった門脇町、南浜町が見えます。
【日和山と門脇町・南浜町】
【日和山展望台から望む2013年3月現在の門脇町・南浜町の様子】
被災地では、震災を象徴する建築物を震災遺構として残すか、解体撤去するかが議論されています。石巻市では、大川小学校校舎や門脇小学校校舎などが検討されています。
【震災遺構として保存が検討されている門脇小学校】
この門脇小学校のある南浜町地域は、「祈りの公園」としての国立公園化が、石巻市と宮城県によって検討されています。市民参加型の「公園作りワークショップ」が石巻市主催で開催され、市民主導の公園づくりが進められています。公園の完成は、2021年3月予定です。
昨年秋に、この活動の一環として、JENは地域の子どもたちと一緒に花壇づくりを行いました(詳細はこちら)。この活動のあと、携わったみなさんが、「来年もやりたい!」と、次につながる思いを聞かせてくださいました。JENでは、希望につながるこの活動を、引き続きサポートしてゆきます。
市民一人一人の想いのこもった公園は、多くの人々が再び訪れ、子どもたちが遊び回る場所になるでしょう。
次回の支援速報では、2013年3月11日の石巻各地の様子をお伝えします。
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JENでは、3月8日(金)に、東北復興支援、活動報告会を開催します。
お申し込みは、こちら。
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○郵便振替口座 00170-2-538657口座名 JEN通信欄に「東日本大震災」と記載ください。
○クレジットカード:http://bit.ly/c7R8iA プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。
現在、被災した公共建築物の解体が各地で進んでいます
一般家屋、民間建築物の解体がある程度進んだことからか、ようやく公共建築物の解体が各地で進められるようになりました。
【石巻市立女子商業高等学校】
石巻市の東に位置し、津波の甚大な被害を受けたここ渡波(わたのは)地区は、2011年四月、JENが緊急支援の担い手として呼びかけるボランティアの皆さんの拠点を設置した地域です。その中心に、ここ女子商業高校がありました。校舎は津波により使用不可となりましたが、ボランティア活動の拠点として敷地内の安全な場所に泥だし道具(一輪車、シャベル、土嚢袋など)を揃え活用させていただきました。その後、ニーズの変化により、ボランティアの拠点としての役目が静かに終わりました。
当時のボランティア活動については、こちらをご覧ください。渡波地区での活動が、たくさんでてきます。JENのボランティア活動の拠点は、ここ渡波地区に今もあり、多くのボランティアが利用しています。
市立女子商業高校の解体が、とうとう始まりました。昨年秋には在校生による「お別れの会」が開かれました。現在生徒たちは、石巻市立女子高校内の仮設校舎に通学しています。
しかし、震災の傷跡は、まだまだ市内各地に残っています。道のりの長さを感じざるをえません。JENは、復興を果たす日までそこに暮らす人びとの声を聞き、もとの生活に戻るための、そしてその先にある活気溢れる街の復興を目指し、活動を続けてまいります。
JENでは、3月8日(金)に、東北復興支援、活動報告会を開催します。
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現在、被災した公共建築物の解体が各地で進んでいます
鮎川浜の牡鹿公民館。
二階は被災を免れたことから、長く物資配布の拠点、ボランティア活動の拠点、泥出し道具の保管、地域のお茶のみの場、展示の会場など利活用されていましたが、現在は解体工事が進んでいます。
JENも、大型車輌での通行が可能になった2011年初夏より、牡鹿半島33の浜へ、ボランティアの派遣を中心に支援活動を行ってきました。ここ鮎川地区では、ボランティア派遣の他、同11月には、地元の方が日常の買い物ができるよう、16の商店からなる仮設商店街「おしかのれん街」を設置しました。被災をした多くの地域で仮設商店街がオープンする中、ここの特徴は、なんといっても地元の人による地元の人のため(と、お手伝いにやってくるボランティアのため!)の商店街。今日に至るまで、人びとが集い、にぎわう商店街として復興のシンボルになっています。
鮎川地区は高台への移転が計画されていますが、実際に土地を造成し、移転が始まるまではまだまだ長い時間がかかる見通しです。
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石巻市佐須浜の「佐須の浜小屋・浜友(はまゆう)」のカキ小屋が、2月24日で今シーズンの営業一区切り、となりました。
12月から毎週日曜日に開催していたカキ小屋は、今回で8回目。遠くはニューヨークから、石巻市内や内陸の地域からも合わせて200名以上の方にご来場いただきました。
代表の細川さんはこの3カ月を振り返り、「今までは商品を出荷しているだけだったけど、カキが好きで、わざわざ足を運んで食べに来てくれる人に出会えたこと、消費者の方がたの顔を見ることが出来たことが一番の収穫です」と話していました。
【回を重ねるごとにアイデアがだんだんと出てきて、メニューも増えました。】
カキ小屋は今週で終了になりますが、カキのシーズンはまだまだ続きます。来月からは「浜友」の小屋の中で“カキそば”など季節に合わせた軽食の提供が始まります。
「浜友」はカキ小屋終了後、、新しいメニューを中心にリニューアルします。カキ以外にも、季節の浜の食材を使ったお料理を提供していく予定です。是非一度、「浜友」に足を運んでみてください。
また、PC教室やもの作りカフェなど、浜の人々が集う場所、地域おこしの拠点としても、引き続き活用します。ここでどんなことが起こっているか、興味津々の皆様には、どうぞ、気軽にお立ち寄りください。出会いは思いがけない発見をもたらします!
震災、津波から2年。東北の現状を忘れないでほしい、とJENは願っています。多くを失ってしまったにもかかわらず、強い意志と周囲の協力をバネに立ち上がった浜の人たちの復興への歩みは、始まったばかりです。JENは、地域の人びとの想いを支え、その取り組みをより多くの人に知ってもらい、携わる者すべての力で希望に溢れる賑やかな浜を実現するために、これからも様々な支援活動を実施します。
・986-2135 宮城県石巻市渡波佐須浜
国道398号線を渡波方面へ。万石浦交差点を右折して国道2号線に入り、万石浦橋を渡り、信号を「サンファ
ンパーク」方面へ右折。トンネルを抜け約500m直進。
左手ののぼりが目印です。(石巻駅から車で約25分)
・営業時間:毎週土日12:00〜14:00
・お問い合わせ:090-8256-1370
(石巻地区漁協カキ浜小屋実行委員会 代表:細川)
今後の営業について、詳しくはこちらをご覧ください。
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