石巻市の「上釜(かみかま)ふれあい広場」にある花壇で、そろそろチューリップのつぼみがほころぶ時期を迎えそうです。
この公園は震災の際に津波で浸水し、被害を受けた松などが伐採されてしましました。
こうしたことから去年10月、地域の方々やボランティアの方々約70人のご協力で、JENは公園内に花壇を整備し、1万本のチューリップの球根を植える活動を行いました。
花壇の土には津波による塩害の心配がありましたが、チューリップは塩にも負けず、春の穏やかな天候のもと、たくさんの日の光を浴びて順調に育っています。
石巻市の花・ツツジも植えました。
以前のように咲き競う姿が見られるのはもう少し先でしょうか?
花壇では、このうららかな陽気に誘われ、土から雑草たちが顔を出し始めました。
4月18日には地域の方々と一緒に除草作業を行う予定です。
お手伝いいただけるボランティアの方々も募集しているので、ぜひご参加ください!
チューリップはゴールデンウィーク前後に満開の見込みだということです。
以前、球根を植えた際に参加していただいたボランティアの方々にはぜひ色とりどりのチューリップが咲き誇る光景を見に、石巻に来ていただきたいです!
【JENでは、東北の復興支援へ、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】
パノス・カランさんは、震災後、JENの活動に賛同して東北の支援活動を行っていらっしゃいます。
3月25日、26日に4度目の石巻訪問を果たしました。
【右がパノスさん。ご友人でフルート奏者のザックさんも来石してくれました】
「世界は東北を忘れていないというメッセージを伝えたい」というパノスさん。
仮設団地や地域の集会所など、2日間で5か所をまわったコンサートでは、やわらかく心地よい旋律のなかにも、力強さを感じられる演奏を披露しました。
【素晴らしい演奏と、素敵なパノスさんに笑顔を見せる奥様方】
牡鹿半島にある児童数5人の荻浜小学校での演奏会では、パノスさんが会場に入ると、突然幕が開き、5人が迫力の太鼓演奏を披露するサプライズが!
驚いたパノスさんは、日本語で「すごいねー!」と大喜びでした。
【熱気あふれる和太鼓!】
各演奏会には、地域のたくさんの方々が集まり、演奏のあとも、パノスさんと一緒になっておどけたり、笑い合ったりして本当に楽しそうな時間を過ごしていました。
【N’s-SQUARE(石巻市鹿又)では、ゆったりとした雰囲気で演奏を楽しむことができました】
みなさんからは「落ち込みがちだったけれど、演奏で心が洗われました」「感動しました。やってくれてありがとう」と口々に感謝の気持ちを伝えていただきました。
音楽の力はすごい、と改めて感じた2日間でした。
パノスさんは最後に「私は東北に恋をしました。これから何百回でも訪れたい」と話してくれました。
JENは、これからも心の復興につながる活動を継続してまいります。
【JENでは、東北の復興支援へ、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】
下の写真は、2011年5月、渡波明神社でのボランティア作業の様子です。
全国各地、国内外から集まった多くのボランティアの手によって作業を行いました。
それから約1年10か月が経った3月20日、渡波明神社では、新しい社の完成披露式典がありました。
式典にはJENスタッフもご招待を受けました。
宮司さんから祝詞が奏上された後、集まった地域の方々に、JENの行ったボランティア作業をご紹介いただきました。
【宮司さんからの紹介を受けるJENスタッフ】
「震災直後に境内の清掃や倒れた墓石を直す作業をしていただいたことに、神社として感謝すると同時に、氏子の皆さんにもそのことを知ってほしかったのです」
40人ほどの氏子の皆さんが集まっていました。
儀式が終わり、帰り際、若い男性がスタッフのもとにやってきて「あそこには親父も眠っているんです。本当にありがとうございます」と、直接お声をかけていただきました。
これは、これまで参加したボランティア、JENの活動を支えてくださる支援者の方々すべてへ向けられた感謝のお言葉です。
【境内には、まだ修復の終わっていない施設も依然としてあります】
JENはこれからも地域の人々に寄り添った支援活動を続けてまいります。JENの活動へのご協力をよろしくお願いいたします。
【ご寄付は、こちらから受け付けております】
牡鹿半島東浜での「浜へ行こう!」第2回の開催が決定しました。(主催:東浜 浜へ行こう!運営実行委員会)
「浜へ行こう!」は、東浜に住む全5浜の皆さんが、復興に向けて取り組む新しい試みです。年間を通して浜の春夏秋冬を紹介する体験型の復興支援です。
第1回は昨年12月に実施しました。寒い中、参加者たちは、浜の主産業であり特産品のカキ養殖のいろはや成長の様子を漁師さんから学びました。素人には至難の業、選手権まであるというカキむきを教えて頂くなど、すべてが初めての体験(参加者談)という貴重な経験を楽しみながら、「浜の活性化のために、自分たち外部の者には何ができるか?」について、それぞれが真剣に考えました。カキ三昧の体験をとおしてカキのエキスパートになった気分と語った参加者たちは、浜の方との交流会で熱い議論を交わしました。以下は、第一回「浜へ行こう!」の様子です。
***
浜の名物は季節によって異なります。前回のカキにかわって、春の旬である”ワカメ”や”シャコエビ”などが今回のテーマです。美しい三陸の海、豊かな自然の中で地域の生業である漁業を学びながら浜の男達、女達の活気と笑顔に触れてみませんか。
復興、地域おこしの一助となる「浜へ行こう!」。緊急支援のボランティアとして現地を訪れた事のある方には、この機会にぜひ、ふたたび東北へ!厳しい緊急期を乗り越え、復興に歩む浜の人たちとの交流を通して、共に未来を考えていただきたいです。まだボランティアに参加したことのない方には、この機会に被災地の現状や、漁業を学んで下さい。牡鹿半島の未来を共に考えてみませんか。
JENは、参加者のみなさんと漁師さん、おかあさんたちとの交流をとおして、より活気溢れる東浜の復興をサポートします。ぜひご参加ください!
◆JENの東北での支援活動について、くわしくはこちら
◆JENのこれまでの地域おこし支援について、中越震災復興支援活動をご覧ください。くわしくは、こちら。
◆東浜とは
牡鹿半島の中程に位置する、牧浜、竹浜、狐崎浜、鹿立浜、福貴浦の五つの浜から成る地域です。漁業が中心の集落で、震災により、甚大な被害を受けましたが、復興に向け、一丸となって頑張っています。
◆「浜へ行こう!」とは
ボランティアのみなさんに漁業を学んでいただく機会、そして浜の方たちとの意見交換を行う場です。
浜の方たちは、震災を機に浜を訪れ人手となり、あるいは話し相手となり助けてくれた多くのボランティアの方々へ感謝の気持ちを示したい、と思うようになりました。また、これからは、緊急期のボランティアとの出会いや再会だけでなく、中長期的に、より多くの人たちが気軽にここへやってきて、浜を見て、交流できる機会をつくることが大切だと考えました。
「浜へ行こう!」は、こうした思いから生まれた、浜の方たちによる “将来の浜”のための新しい活動です。
【シャコエビ漁(例年4月~7月ころ)】
◆「浜へ行こう!〜春のワカメ祭り!シャコエビもあるよ〜」
○期間:2013年4月13日(土)〜14日(日)
○内容:シャコエビ漁体験、ワカメ漁体験、定置網漁見学 漁師さん、浜のお母さんとの交流会など ※天候等により、変更になる場合があります。
○実施場所:宮城県石巻市・牡鹿半島・東浜 ※狐崎漁村センターにて、寝袋にて滞在することが出来ます。(〒986-2345 宮城県石巻市狐崎浜字狐崎屋敷25-2)
○参加定員:20名
○参加費:9,000円
○集合場所・日時:4月13日 11:00石巻駅前 ロータリー集合
○解散場所・日時:4月14日 15:30石巻駅前 解散
※石巻駅〜東浜間の移動は、JENスタッフが無償で送迎いたします。
◌主催:東浜 「浜へ行こう!運営実行委員会」
<ボランティア保険加入について>
お申込み前にボランティア保険(地震等にも対応した「天災プラン」)に必ずご加入ください。お近くの社会福祉協議会等でご自身にて加入をお願いいたします。なお、ボランティア保険の有効期限は、毎年4月1日から3月31日までとなります。自動継続はされませんので、ご注意ください。
<お申込み方法について>
申込書をご記入いただき、ボランティア保険への加入を証明する証書(書類)と一緒に E-mail または Fax でお送りください。 ボランティア保険の加入が済んでない場合、お申し込みは完了いたしませんので、ご注意ください。
申込書をダウンロード
<お問い合わせ>
mail: hama@jen-npo.org
※件名に“「浜へ行こう!」参加申し込み”と明記ください。
○申込締切日: 4月7日(日)までにお申し込みください。
※定員に達し次第、締切とさせて頂きます。あらかじめご了承ください。
特定非営利活動法人ジェン
東北事業部 復興支援グループ 西條、千葉
(NPO法人JENがお申込みの受付けをしています)
〒986-0826宮城県石巻市鋳銭場3-13 SASADEN BILL201
TEL:0225-25-5611 FAX:0225-25-5612
今月17日、牡鹿半島の狐崎浜でお祭りが行われました。JENのボランティアは、今回はお祭りのお手伝いボランティアとして活躍しました。
【絶好の祭り日和】
狐崎浜のお祭りは江戸時代以前から数百年にわたる伝統的な行事です。
浜には現在、30世帯90人前後が暮らしていますが、若い人が減って神輿の担ぎ手が集まりにくく、伝統ある祭りをどのように継承していくかが課題になっています。
そんななか、去年に引き続き、今年も大切なお祭りに声をかけて頂き、JENボランティアが祭礼準備や神輿(みこし)の担ぎ手として、お祭りのお手伝いをしました。昨年の様子は、こちら。
【白装束に着替え、気合いが入ります】
今回は、狐崎浜のボランティアに長く携わって下さっている三井物産株式会社の社員ボランティアさんをはじめ、22人のボランティアが参加しました。
【勇壮に練り歩く、祭り装束の人たち】
きらびやかな着物や袴に身を包んだ一行は、狐崎稲荷神社で神様を乗せた神輿を担ぎだし、浜へ向かいました。
男たちの威勢の良い掛け声が浜に響きます。
「チョーサイ!チョーサイ!」
これは、「今日祭(きょうさい)=今日はお祭りだ!」がなまったものだそうで、掛け声とともに神輿が練り歩く姿は迫力満点です。
神様の乗った神輿は、海沿いや通りを練り歩き、地域を清めます。
今年のお祭りには、去年より多い100人以上が集まり、震災前よりも多いのではないかという声も聞こえるほど、浜は大賑わいでした。
地元の人たちは「にぎわって最高だね!」「いつもこんなに人がいたらいいね」と笑顔をみせていました。
長く支援活動をしてきた狐崎浜の皆さんのたくさんの笑顔が見られたことが、JENスタッフにとっても本当にうれしいことでした。
復興期に入った今、ボランティアの活躍の場は地域活動の様々な部分に広がっています。JENは、地域や学校行事のお手伝いにボランティアを派遣し、人手として活躍することで、活気あふれる地域の再建を支えてゆきます。
===メディア紹介===
3/22(金)「東北発☆未来塾」公開イベントシリーズ
「迷ってもあきらめない! 〜震災3年目 私たちの復興プラン〜」
放送 3月22日(金)夜 23:30〜23:50(NHK Eテレ)
再放送 3月23日(土)午前11:20〜11:40(NHK Eテレ)
MC サンドウィッチマン
講師 津田大介さん(ジャーナリスト)、
西條剛央さん(早稲田大学大学院専任講師)
木山啓子(国際NGO「JEN」事務局長)
「東北発☆未来塾」は、東北の未来を担う若者が、さまざまな業界で活躍する講師か
ら“未来を創るチカラ”を学ぶ塾です。今回は、木山啓子が講師のひとりとして出演します。番組では、学生の代表者が「私の復興プラン」をテーマに発表し、講師のアドバイスを仰ぎます。是非、ご覧ください!
☆☆☆翌週29日(金) ☆☆☆
「東北発☆未来塾」未来塾特別編「Best of ゴールデンルール 〜達人たちの言葉〜」放送決定!
昨年6月、木山啓子は番組の講師担当でしたが、その時の木山啓子の“ゴールデンルール”が「Best of ゴールデンルール」のひとつとして再登場します。
放送 3月29日(金)夜 23:30〜23:50(NHK Eテレ)
再放送 3月30日(土)午前11:20〜11:40(NHK Eテレ)
====東日本大震災復興支援、ご寄付を受け付けています。 ↓↓↓↓↓↓↓
○郵便振替口座 00170-2-538657
口座名 JEN
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。
○クレジットカード:http://bit.ly/c7R8iA
プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。
その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、
ジェン東京本部( 03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。