8月24日、石巻市の門脇町で3年ぶりとなる「地蔵講祭り」が行われました。 市内の仮設住宅で暮らすもと住民、同地区で暮らす住民約60名が集まりました。震災後倒れたままになっていたお地蔵様の開眼供養を行い、東日本大震災で亡くなった方たちに祈りを捧げました。
【集まった地域の皆さん。お地蔵様を2年半ぶりにきれいに並べ直しました。】
法要を執り行ったご住職は、「今回、こうして3年ぶりにご供養を行うことが出来たわけですが、(このような状況なので)ご供養の形は毎年変わってもいいと思います。これから地域のみなさんで続けながら、作り上げていきましょう」とご挨拶。
現在、町内には辛うじて流失を免れた家屋を中心に23世帯が暮らしています。この日は、現住民を中心に震災後発足した自治組織“まねきコミュニティ”に、JENから集会所を兼ねた多目的施設、“まねきの家”の寄贈を行いました。
“まねきの家”は、地区住民が集ったり、訪れるボランティアさんが休憩したりすることが出来るようになっています。今回のお祭りではさっそく、懇親会に使用しました。“まねき”という愛称は「招く」を意味し、かつて、眼前の北上川河口を行き来する千石船が入港する際、航路を指示する小屋「マネキ」があったこと、「これから町内に多くの住民が戻って来てほしい」という住民の方々の願いがこもっています。 (※石巻は古くから交易の拠点として発展しましたが、北上川の河口は流れが変わりやすく、船の難所でした。そのため、船の航路を指示する“マネキ”の役割は大きかったそうです。)
【お昼の懇親会では、仮設団地で流行っているという“復興音頭”を披露】
【お祭りの準備に汗。青山学院大学のボランティア】
同地区では現在、国が区画整理事業が進めています。しかし、事業が完了して新しく家を建てられるようになるには、これからさらに数年単位の時間がかかる見通しとなっています。
コミュニティの復興には、まだ長い時間がかかります。代表の本間英一さん(63)は、「津波は確かに怖いが、自分たちはこの土地が自然と文化に恵まれた素晴らしい土地だと思っているし、たくさんの住民が戻ってこられるように地域を盛り上げていきたい。歩みはカタツムリのように遅いかもしれませんが、希望を持って一歩一歩進んでいきたい。まねきの家を使って、季節ごとのイベントなども行っていく予定です」と話していました。
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ご好評をいただき、8月からは再放送も行われます♪毎週日曜 9:30~です。 石巻の魅力、石巻の方々の地域復興への思いをお伝えしていきます。ご期待ください!
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「海産物の直接販売に向けたチラシをつくりたい」
「震災をきっかけに出会ったボランティアさんと、インターネットで交流したい」
そんな住民の皆さんの要望に応える形で、JENは、「復興大学」と、認定NPO法人BHNテレコム協議会と協力し、各地で“復興支援ICTパソコン教室”を開いています。
【大原浜での教室の様子】
この日、大原浜では第4回目の講義で、ワード、エクセルの基本的な操作について実践形式での講座を開催しました。
養豚業を営む高橋さんは、今は外注している豚肉のネット販売を自分でできるようになれれば…、と意気込みを語っていました。
ほかにも、震災後に始めた食堂のメニュー表やポスターを作成したり、養殖業を経営している方はエクセルでより効率的な管理の方法を学んだり…、浜のひとびとは、それぞれの目的に合わせて、積極的に教室に通っています。
特に、震災後に浜を訪れたボランティアさんや支援者とのつながりを保つため、Facebookなどのソーシャルネットワーキングサービスを始める方がたくさんいます。
そんなつながりは、浜のひとびとの大きな心の支えとなっています。
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8月3日、4日、牡鹿半島東浜にて、住民有志でつくる実行委員会が企画した漁業体験、「浜へ行こう!」を開催しました。
第3回目となる今回は、刺し網漁の体験、調理体験、交流会、浜の清掃、養殖施設の見学など、盛りだくさんのプログラムでした。
巻き上げ機で、2日前に仕掛けた刺し網を巻き上げます。次々と揚がるカレイ、シャコエビ、ギンザケ、アイナメ、ウニ…、予想以上の大漁に、参加者も漁師さんもびっくりでした。
漁師さんの指導を受けながらのお造りづくり体験。ふだんはなかなか扱わないサイズの魚に、みなさん悪戦苦闘でした。浜のお母さん達が作ってくれた郷土料理もいただきながら、交流会を楽しみました。
2日目の朝は、カキの原盤づくりと海岸清掃、2つのグループに分かれてボランティア活動を行いました。
午後からは再び、船に乗って養殖施設の見学へ。カキの養殖について学びました。
「2年前に石巻に来たときには、信じられない光景が広がっていたけれど、今回こうして“浜のファン”として、皆さんと交流し、楽しく過ごすことが出来て本当によかったです」、 「漁業について学びながら、地元の方々と交流することが出来て、他ではやったことのない体験ができました」 など、参加者から喜びの声があがりました。
「浜へ行こう!」実行委員会の面々も、「交流を深めることにより、浜も活気づくと思う。浜のことをもっと知ってほしい」と、すでに次回のプログラムを考えています。 次回、「浜へ行こう!」は11月23日・24日の予定です。秋には、詳しいプログラムをご案内できると思います。 乞うご期待!
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2013年の9月8日(日)~9月9日(月)のJEN復興支援ボランティア活動は、牡鹿半島の荻浜地区にある羽山媛神社で行われるお祭りのサポート、参加者を募集します。 震災前は53世帯ありましたが、13世帯に減り、担ぎ手が少ないこと、お祭りを活気づけること、そして地域の方との交流を深めることを目的としています。
~荻浜・羽山媛神社の祭りについて~ 境内で行われる神事の後、皆で石段を下り神輿の準備をします。獅子頭を車の屋根に乗せ、地元の若者たちとボランティアの方たちが一緒になって神輿を担ぎ、太鼓を積んだ先導の車に続きます。海まで到着すると、船着き場から神輿を船に乗せ、荻浜湾をグルリと回り、陸に戻ります。そして再び地区内を練り歩きます。
東北のさらなる復興へ向け、被災地域が一丸となって開催するイベント。 神社総代の伏見さんは、祭りをきっかけに人びとが集まることが出来るように、荻浜を離れた一人一人にも、案内文を郵送しています。 みんなでお祭りを盛り上げましょう。
1、日程 :9月8日(日)~9月9日(月)8:00~14:30 2、集合場所 : JEN石巻事務所前 3、持ち物 :軍手、タオル、みこしを担ぐときに肩に当てる手ぬぐいまたはタオル
4、スケジュール詳細
【9/8(日)】
8:00 JEN石巻事務所前 集合 発
9:00 荻浜 着 作業開始
9:10 清掃作業、のぼり立て、餅作りなど作業手伝い
12:00 昼休み
13:00 午前中の作業のつづき
15:00 荻浜出発
16:00 JEN 石巻事務所 着 解散
【9/9(月)】
8:00 JEN石巻事務所前 集合 発
9:00 荻浜 着 作業開始
9:10 ご祈祷、神輿担ぎ、船渡御(とぎょ)
12:00 昼休み・直会(なおらい)※打ち上げ
15:00 荻浜出発
16:00 JEN石巻事務所 着 解散
5、申込方法 : JENボランティア申し込みページJからお申し込みください。
お申し込みは、こちら
JENボランティアへの参加にあたっての諸連絡も、併せてご確認ください。
(申し込み締め切り 2013年9月1日(日) 18:00)
6、定員 : 20名 (先着順とさせていただきます。)
石巻の夏に欠かせないイベント、石巻川開き祭りが7月31日、8月1日にかけて行われました。
川開き祭りは、震災のあとも一度も中止することなく行われていて、毎年市民を元気づけています。
街中にはいたるところに屋台や出店が立ち並び、浴衣を着た女性や家族連れで大賑わいでした。
そして震災から3年ぶりに、祭りのメインイベントともいえる孫兵衛船競漕と大漁踊りが復活しました。
孫兵衛船競漕は旧北上川で行われる、手漕ぎボートの速さを競うレースで、石巻の発展の礎を築いた川村孫兵衛にちなんで名づけられました。
震災前は、多い時で80チーム以上が参加するなど祭りを盛り上げてきましたが、震災で船11隻すべてが被災し、この2年は実施できませんでした。
しかし今年、全国の支援によって4隻が新たに建造され、デモンストレーションという形で復活したのです。
出場した男性たちは、威勢の良い掛け声で息を合わせながら、力強いオールさばきで川を下り、まさに迫力のレースでした。
来年には新たな船がさらに建造され、完全復活するということで今から楽しみです。
商店街では、毎年恒例の小学生による鼓笛隊が街を練り歩きました。
参加したのは市内17校の小学校の児童約1,700人です。
川開き祭りの鼓笛隊は、石巻のほとんどの子どもが必ず一度は参加するというイベントで、昔から市民に親しまれています。
参加した小学校の中には震災で楽器が被災した学校も多くありますが、2011年冬にmudefさまや支援者の皆様からのご協力で新しい楽器を支援させていただいたご縁もあり、子どもたちの演奏がいっそう胸に響きました。
2日間の祭りの人出は、去年より2万人以上多い、約16万9千人だったということです。街が少しずつもとに戻ってきていると感じました。
来年も、より多くの人びとと笑顔に再会できることを望み、JENは、これからも石巻の復興を支える活動を続けていきます。
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