2013年12月5日14:46、発災から1000日を迎え、石巻では市民有志による『東日本大震災1000日追悼の灯り』が開かれました。
石巻市内各地から多くの人びとが訪れ、亡くなった方々への追悼の祈りを捧げました。
【灯篭の数は市内で亡くなった方と同じ数である3266個(平成25年9月末時点)】
会場となった門脇町5丁目の『がんばろう!石巻』と大きく書かれた看板は、石巻を訪れる人が震災の被害を伺うことができる場所として、連日たくさんの視察のバスが訪れています。
しかし、この看板が一市民により設置されたものだという事はあまり知られていません。
震災からちょうど一か月が経った2011年4月11日、自らも被災しながらも、避難所などから片づけに通う市民を勇気づけたい、という思いから、市内の男性2人の手によって設置されました。
【『がんばろう!石巻』の看板周辺。震災前は、コンビニや住宅の立ち並ぶ街でした】
今回の催しは、市民による実行委員会と70人以上の市民ボランティアの運営によって行われました。 亡くなった多くの方達への追悼の思いを共有し、生かされた者として前に進もう、という気持ちを共有する事を目的としています。灯籠の配置は、“3.11から現在、そして未来へと石巻の人びとの気持ちが広がっていく”ことをイメージして、石巻高校の美術部の1年生の皆さんがデザインを考えました。
写真提供:「がんばろう!石巻の会」
実行委員長の黒澤健一さんは、「亡くなった方々への祈りを捧げ、復興への気持ちを共有する機会として、これからも節目となる日に行っていきたい。」と話していました。
参考:「がんばろう!石巻の会」
【18時からの式典では、集まった市民全員で『花は咲く』の合唱が行われました】
動画はこちら
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◆ジェンでは、引き続き震災復興支援ボランティアを募集しています。9月~12月までの活動予定を更新しています。(詳しくはこちら)
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12月1日、牡鹿半島の鹿立浜(すだちはま)で、第4回「浜へ行こう!」が東浜実行委員会の主催により、開催されました。
第4回となる今回は、いよいよ牡蠣シーズンが始まったということで、牡蠣尽くしの冬の特別版です。牡蠣の養殖場見学、牡蠣むき体験、牡蠣を用いたいろんなメニューを味わいながらの浜のお母さん・若い漁師さんとの交流会と、シーズンならではの体験となりました。
牡蠣は、通常出荷までに2年間かかり、1年目は比較的波の穏やかな内湾で、2年目は少し沖合の波の荒いところで生育させます。今回のイベントでは両方の場所を訪れました。
【収穫された2年牡蠣】
収穫の後は浜に戻って、浜の皆さんに教わりながらの牡蠣むき体験です。普段私たちが食べている牡蠣はすでに殻がむいて売られているので、参加者の方々は初めての牡蠣むきに大変悪戦苦闘されていました。また、漁師さんが3~5秒で1つむくと聞いてとても驚いていました。
牡蠣むきが終わるころには、浜のお母さんたちが昼食の準備をして待っていてくれました。
【素晴らしい浜の牡蠣料理がたくさんに用意されました。】
この日のメニューは、焼き牡蠣、ムール貝の炊き込みご飯、生のりが入った牡蠣汁、牡蠣フライ、そして自分たちでむいた牡蠣を蒸したり鍋にしたりと、豪華な牡蠣づくしメニューとなりました。「家では牡蠣フライしか食べたことがない」というお子さんが焼き牡蠣をいくつも食べたり、「牡蠣フライだけはどうしても苦手だったけれど、食べられるようになった」という方がいたり、新鮮な牡蠣料理に大満足な様子でした。また、今回参加した方の中には以前にも参加された方がいて、浜の皆さんや参加者同士での会話も弾み、楽しい一日になりました。
あっという間の1日で、お別れの前に参加者一人一人から浜の皆さんへ、感謝の言葉や感想をお伝えしました。
次回の「浜へ行こう!」はワカメが旬の3月に開催が予定されています。浜の実行委員会では、これからも多くの人に参加してもらい牡鹿半島の自然や新鮮な海産物を楽しんでほしい、と考えています。皆さんも次回参加してみませんか。
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JENでは11月18日、宮城県漁業協同組合網地島支所へ、漁業再開のサポートとなる漁具の支援を行いました。
【網地島は石巻のフェリー乗り場から連絡船で約1時間、人口約400人の離島です】
地図→https://mapsengine.google.com/map/embed?mid=zIt-ICU1-ifU.kOQhIWQJmkLs
網地島は震源地に一番近かったことから、大津波がいち早く押し寄せました。島民の適切な判断による迅速な避難行動のおかげで、幸い人的な被害はありませんでしたが、家屋や漁業施設、港湾施設が大きな被害を受けました。 今回の支援では、共同で使うフォークリフトや、たこ籠、漁網などの漁業資材の支援を、宮城県漁業協同組合網地島支所に対して行いました。
島には、「網地(あじ)」と「長渡(ふたわたし)」の二つの漁港があり、震災による被害の違いからそれぞれのニーズは異なるものでした。 網地漁港では、港の岸壁とともに、据え置かれていたクレーンが流されてしまいました。その上、港の復旧工事は早くて来年、おそらく再来年になるだろうと見込まれているため、大きな荷の積み下ろしができない状況が続いていました。そこで、クレーンの代わりとなる共用のフォークリフトが要望としてあがったのです。
他方、長渡漁港では、“流出してしまった漁具の補てん”が必要ということで、「タコ籠」と「コマメ網(目の細かい網)」の支援を行いました。コマメ網ではカレイ、メバル、アイナメなどの魚を年間通じて獲ることが出来ます。
現在、網地島の水産業の復旧率は約20%であり(2013年8月調査時点)、状況は決して楽観視できるものではありません。しかし、漁師の皆さんの表情にあきらめの色はありません。「高齢の漁師は漁業をやめて、組合員も減ってしまいました。ですが、今回の支援をきっかけに、協力して頑張っていきたいと思っています」そう力強く語ってくれました。
◆網地島へは1日3~4便、定期船が運航しています。ペンションや民宿も営業しています。豊かな自然と温かな人びとが暮らす網地島に、ぜひ一度訪れてみませんか。 アクセスは、こちらを参考にご覧ください。→「網地島ライン」(外部サイト)
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JENでは、10月22日~24日の3日間、南三陸町で武田薬品工業株式会社様の新入社員33名による社会貢献作業のコーディネートを行いました。
【南三陸町志津川では岸壁の工事が粛々と行われ、重機の音が響いています】
研修1日目は、石巻市・女川町の沿岸部を視察した後、作業地である南三陸町に向かいました。地元の方々による震災当時の経験をきいていただき、JENの復興支援事業に関するオリエンテーションを受けていただきました。
2日目、3日目は、南三陸町の漁業生産組合である『南三陸漁業生産組合』での漁業支援活動を行いました。南三陸漁業生産組合は、震災後にそれまで個人経営だった12人の漁師が集まり、協同組合として再スタートした組織です。協業化することで、大規模な設備投資や作業効率の向上が可能になり、あたらしい漁業の形として内外からの期待を集めています。漁業者の生活の安定に加えて、町を離れた若者に雇用の場を提供することにより町の活気を取り戻す、という目標を持って、漁業の復興に日々取り組まれています。 研修生は、グループに分かれて養殖の重りづくり・カキの種はさみ・カキの殻に着いたフジツボなどを除去する作業を行いました。
【養殖作業のお手伝い。10月、浜は複数の海産物の準備では特に忙しい時期です】
この季節、浜では、ワカメ・コンブ・ホヤの種をつける作業、ホタテの稚貝をロープにつける作業などが重なり、非常に忙しい時期です。生産組合の漁師である佐々木さんは、「ボランティアに来てもらえると作業がはかどって助かるのはもちろんだけれど、こうして海産物の生産現場を実際に見ることで、今度スーパーに行ったときにふっと、自分たちのことを思い出してもらえたら嬉しい」と話していました。
「何より大事なのは仲間。仲間がいるから頑張れる。組合の仲間はもちろん、こうして一時的に訪ねてくれる皆さんも一緒です、人と人とのつながりが何よりも大事なんです」と組合長の遠藤さんが話すと、話を聞いていた研修生は大きくうなずきました。
三陸沿岸の漁業は、港湾設備の損傷、担い手の被災、風評被害など、依然として厳しい状況が続いています。一人でも多くの人がこの地を訪れ、現場を見て、現地の人びととつながっていくことに、大きな価値があります。
研修生の皆さんからは、3日間研修に参加した感想として、
「ボランティアでも確かな力となれることを実感できました」 「被災地の状況を見てほしい、伝えてほしいという強い思いを感じました。自分たちがここで見聞きしたことを伝えていく事の大切なのではないかと思いました」 「チームワークや変化への対応、気持ちの持ち方など、どの仕事にも通じる大切なことを学ぶことが出来ました。自分たちも頑張ろうと、素直に思えました」 などの声が聞かれました。
参加者にとっても貴重な学び、気づきの機会となったようです。
JENでは、自立のサポートとなることに加えて、現地の人々と「東北を応援したい」という思いを持った方を直接つなげていくこと、顔の見える関係づくりのお手伝いをしていく事を大切に、今回のような研修のサポートをしています。
◆ラジオ石巻で7月~10月に放送し、好評をいただいた復興支援ラジオ「好きだっちゃ❤石巻byJEN」。本放送は終了しましたが、アーカイブをJENホームページで公開しています。
南三陸漁業生産組合の遠藤一彦さんにもご出演いただき、復興への思い、取り組みを話していただきました。こちらからどうぞ。
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“つながる花壇”づくりの活動は、石巻市門脇地区で「灰色になった街を花で彩りたい」という門脇中学校の子ども達の思いから昨年10月に始まりました。 学校の「私たちにできる石巻復興計画」という総合学習から始まった取組みをJENがサポートし、復興の力になりたいという思いを持つ多くのボランティアや、自分たちの手で復興をしたいという地域住民のみなさんとともに、活動を行っています。活動に関わる人どうしの気持ちが、花を通じてつながっていく事を目的にしています。(くわしくはこちら)
11月6日、一学年上の先輩から花壇を引き継いだ一年生による植栽作業が行われました。
これから迎える冬、そして春にむけて新しい花を植える準備です。女の子は土の中から出てくる虫に悲鳴を上げ、男の子はスコップで掘り進む速さを競い、作業は元気に、そしてにぎやかに進みました。
画像は、一年生の美術部員が考えた花壇のラフデザインです。みんなの心(ハート)が一つになって、幸せ(四つ葉のクローバー)になる、というメッセージが込められています。
門脇小学校前の花壇の整備も同じ日に行いました。春に植えたサルビアがまだ元気に咲いていました。
一日かけて約700株のビオラと1500球のチューリップの球根を植ました。球根はプランターにも植えられ、後日中学校の校舎に間借りしている門脇小学校に贈られる予定だそうです。 球根の一部は、取り組みを知った地域の方にご寄贈いただきました。取り組みをきっかけに、地域と学校との新たなつながりが生まれています。
活動を行っている門脇町エリアは“被災市街地復興推進地域”として、来年度から本格的な造成工事、防波堤を兼ねた高盛り土道路の建設が始まります。地区内には震災復興のシンボルとなる公園も予定されています。JENでは、地域づくりに住民が主体的に関わることができるような支援に取り組んでいきます。
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