東北支援速報

ボランティアに代わる新しいカタチ 第12回「浜へ行こう!」

2014.10.02

9月8日(月)-9日(火)、宮城県石巻市で「浜へ行こう!」が開催されました。

第12回となる今回は、牡鹿半島の荻浜(おぎのはま)でお祭り準備の清掃活動、お祭り参加、仮設住宅視察、給分浜での漁業体験、という内容でした。お祭りの日に合わせて平日の開催だったため、参加人数が心配されましたが、まだ夏休み期間中の大学生が、北は青森、南は広島と全国各地から集まり、21名の参加となりました。

今回はそんな将来を担う若者たちが「浜へ行こう!」に参加して、何を見、何を感じたのか、コメントを紹介します。

「被災地の状況をより詳しく知ることができました。現地の方々の生の話、又、仮設住宅の中を見せていただき、衝撃が大きかったです。胸に残るボランティアとなりました」

【仮設住宅の見学】
141002 ①仮設住宅見学「地元の行事を盛り上げることも一つの支援となることを学びました。まだまだできることはたくさんあって、多くの人が東北に興味を持ってもらえるように今回の経験を友人に伝えたいと思います」

【地元の伝統的な祭りに参加】
141002 ②祭り参加
「実際東北に来てみないと、発見できないことがたくさんあった。例えば、地域の人を笑顔にさせることが、どんな影響をもたらすのか、その大切さ。食べもの一つ一つにそれを育て・獲ってくれる人への感謝とか、ボランティアとしてではなく、これから生きていくのに必要な感性を得ることができた」

【漁業体験の様子】
141002 ③漁業体験
活動を終えた若者たちは、被災地に来たからこそ得られた多くの学びを胸に、それぞれの地元に帰っていきました。

【また浜に来るぞー!】
141002 ④記念撮影
次回は、カキ養殖の最盛期、12月に開催する予定です。まだ参加されたことのない方の参加をお待ちします。

====
 募金を受け付けています。 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657
口座名 JEN
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:こちら
プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、
JEN東京本部 (03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。

【JEN設立20周年記念の取り組みについてはこちら


「夢の遊び場」を創ろう!

2014.09.25

8月24日、9 月7日の2日間、JENでは「UNIQLO DREAM WALLプロジェクト」(詳しくは、⇒こちら)と協働し、「夢の遊び場を創ろう!」をテーマにワークショップを行いました。

石巻市西部にある上釜ふれあい広場のなかに、子どもたちが「遊びに行きたい!」と思えるような場所、行くだけでワクワクするような“夢の遊び場”を実現するため、子どもたちや地域の方々のアイデアを集め、実際のプラン作成に取り入れるために開催しました。

地域の子どもたちをはじめ、延べ約100名が参加し、賑やかなワークショップになりました。

【第1回ワークショップの参加者】
140925 ①参加者syuugousyasin
【広場を訪れ、周りの状況を確認しました。】
140925 ②広場でs20140824_0093
8月24日、会場である石巻市立釜小学校の体育館には、約50人の参加者が集まりました。

まず、全員で予定地である広場を訪れ、その大きさや位置、周りにあるものなどを確認しました。ワークショップを進行するファシリテーターは、コミュニティデザイナーの山崎亮さんです。班ごとのまとめ役は、地元の高校生が頼りになるお兄さん、お姉さんとして大活躍してくれました。

公園から戻った後は、公園の中で、「どんな遊びをしてみたいか」について、体を動かして表現するワークを行いました。

【体をつかってアイデアを表現します。】
140925 ③体を使ってIMG_6316
【ポラロイドカメラで撮影して、アイデアカードをつくりました。】
140925 ④アイデアカード20140824_0188
カードを班ごとに1枚の模造紙にまとめて、1回目は終了です。

第2回は、前回のアイデアを整理し、モデルとなる建築模型を使いながら、その配置や色、どうやって遊ぶのか、についての意見を出し合いました。

【模型での作業に、子どもたちも夢中!】
140925 ⑤模型での作業IMG_6764
グループごとに、「この広場で1日あそぶとしたら、どうするか?」をテーマに模型の配置や色を決め、ストーリーを考え、発表を行いました。これらのアイデアをもとに、建築家の竹内昌義さんがプランとしてまとめあげ、来年春の完成を目指しています。

【グループごとにプランを発表!】
140925 ⑥発表IMG_6903
JENでは、「子どもたちが心から遊びたいと思える空間づくり」を地域の住民の皆さんと共に実施することにより、『暮らしやすい街・ずっと暮らしたい街』を地域の方々の手で実現できるように活動を続けていきます。

※8月24日の様子が河北新報オンラインニュース(宮城版)
9月7日の様子が朝日新聞デジタル(宮城版)
に掲載されました。合わせてご覧ください。

====
 募金を受け付けています。 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657
口座名 JEN
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:こちら
プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、
JEN東京本部 (03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。

【JEN設立20周年記念の取り組みについてはこちら


ふるさと親子カレッジ第3回目は網地島で海水浴とキャンプを行いました

2014.09.11

8月20日・21日、1泊2日の日程で第3回「ふるさと親子カレッジ」を開催しました。

「ふるさと親子カレッジ」は石巻市の歴史や魅力を再認識する事、親子の絆を深めることを目的として、石巻市、石巻市教育委員会、石巻日日新聞に後援頂き、JENが主催している親子の野外学校です。

今回は石巻の離島である【網地島(あじしま)】での海水浴とキャンプ体験を実施しました。島の西部にある「網地白浜海水浴場」は、遠浅でエメラルドグリーンに輝き海の透明度は東北有数を誇ります。この海水浴場は震災時の津波によって大打撃を受けましたが、島の住民や全国のボランティアの協力で、昨夏に再びオープンすることができました。

140911 ①集合IMG_6079
心配した天気も、網地島に到着すると晴れあがり、絶好の海水浴日和となりました。
震災後、海に行くのを避けていた子どももいましたが、海を目の前にすると急いで準備運動を済ませ海へ飛び込んでいきました。保護者も子どもたちと一緒に楽しみました。

140911 ②ボートIMG_5998
参加した児童からは海水浴時間の延長の声があがりました。

今回の宿泊施設である『島の楽校』は、自然環境に恵まれた網地島での合宿生活を通じて、心身ともに健全な児童生徒を育てることを目的として、2000年に閉校となった旧網長中学校の校舎を全面改装して2002年にオープンした施設です。

140911 ③島の楽校IMG_5562
この施設の基本的なルールは、「集団生活における自活」となっていて、
本企画の中ではそのルールに合わせ、全員で役割分担を決め、食事の準備を行い、一緒に食べて、全員で後片付けを行いました。食事終了後には、子どもたちが楽しみにしていた花火大会を行い1日目が終了しました。子どもたちは海水浴の疲れもあったのか早く眠りについたようでした。

140911 ④食事作り①IMG_5572
140911 ⑤食事作り②IMG_5622
140911 ⑥食事IMG_5742

140911 ⑦花火IMG_5785

活動後の保護者の方へのアンケートにて「イベントへの参加動機」について伺ったところ、
「震災後激減した遊ぶ機会を与えたい」「子どもから参加したいといわれた」といった回答がみられました。
「参加後の児童の変化」については、「積極性の向上が見られた」という意見や「震災で受けた精神的なダメージが緩和されてきた」など前向きな意見が多く見受けられました。

140911 ⑧話し合いIMG_5804
2日目の朝食も全員で食事の準備や後片付けを行いました。1日目と比べると子どもたちの自主性がとても上がったように見受けられ、保護者はもちろんジェンスタッフも子どもたちの成長する様子を目にし、活動の意義を感じることができました。最後は参加者全員で白浜海水浴場ビーチクリーンを行い終了しました。

140911 ⑨IMG_5824
140911 ⑩ビーチクリーンIMG_6072
ジェンは、これからも復興の担い手である子どもたちが元気に育つ環境づくりの一環として「ふるさと親子カレッジ」に取り組んでまいります。

====
 募金を受け付けています。 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657
口座名 JEN
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:こちら
プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、
JEN東京本部 (03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


JEN設立20周年挨拶ポスター

2014.09.04

JEN設立20周年の今年は、いろいろな記念プログラムが実施されています。その一環で作られた「ありがとう」・「手を洗おう」の2つのポスターを、JENが活動している7か国の事務所と同様に石巻事務所でも掲示しました。

大震災のあった2011年は、テレビで多くの公共広告機構のCMが流れ、また日常生活においても「ありがとう」の言葉を一日に何度も耳にしました。そのため石巻事務所のスタッフからは、「ありがとう」という言葉から「大震災を思い出す」というコメントが聞かれました。あの時、繰り返し聞こえてきた「ありがとう」の言葉が、感謝の気持ちを伝えるために大切だと再認識したことを思い出しました。

「手を洗おう」は、いつでも十分にきれいな水を使える日本に暮らす私たちにとって、普段あまり意識しない言葉です。ですが大震災が起こったとき、私たちが一番困ったのは水が使えないことでした。日本では、どこにいても手を洗える環境にあることが当たり前となっていて、普段水の存在を意識していませんでした。そのため、世界には日本での当たり前の環境がないことを忘れがちです。しかし、このポスターを見ることにより私たちの仲間が働いている国や地域では十分に水を得られない国もあることを再認識し、水の大切さ、手を洗うという行為の大切さを改めて考え直す機会となりました。

【石巻事務所内に掲示されたポスターの前の石巻スタッフ】
140904 ①IMG_4659
世界の活動地に思いを馳せることにより、石巻スタッフと世界で活動する仲間の思いが一つになっていきます。戦争や紛争のない世界、誰もが自立した暮らしの中で幸せを享受できる社会の実現に、世界の仲間と共にこれからも努力していきます。

【JEN設立20周年記念の取り組みについてはこちら

====
 募金を受け付けています。 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657
口座名 JEN
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:こちら
プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、
JEN東京本部 (03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


さよなら! 渡波ウス(わたのはうす)

2014.08.28

これまで3年以上ジェンのボランティア宿舎として活用してきた“渡波ウス(わたのはうす)”が、8月末で閉鎖することになりました。ここは、震災から1か月余りの2011年4月18日から、石巻の中心部から牡鹿半島への途中に位置する渡波(わたのは)地区の古民家を全国から支援活動に参加してくださった方のために確保した宿舎です。

【現在の“ワタノハウス”の様子】
140828 ①ワタノハウス2014-08-05 15.35.17
ジェンでは、これまで延べ13,200人を超えるボランティアを受入し、瓦礫撤去や泥だし、そして漁業支援活動など、被災した住民の自立につながる活動を行ってきました。震災当時は宿泊できる場所が少なく、多くのボランティアが“ワタノハウス”に宿泊しました。ボランティアの中には20回を超えるリピーターや、また1ヶ月以上も長期滞在した方もいました。多い日には30人を超えるボランティアが寝袋で宿泊していました。

【“ワタノハウス”の脇で集合写真を撮るボランティア】
140828 ②ハウス脇でIMG_7461
2013年1月にはシャワーが整備されたもののそれまではお風呂もなく、掃除機と別の家電品を一緒に使用するとすぐにブレーカーが落ちたりしましたが、それでもボランティア同士が“ワタノハウス”で出合い、一緒に作業をし、1日の活動後には一緒に鍋を囲み冷えた体を温め、意気投合して交流を深めるなど様々な交流の場にもなっていました。
宿舎に置かれていたメッセージブックには多くのメッセージが残されており、被災地石巻のことを思うことだけでなく、ジェンスタッフを気遣うメッセージなども見受けられ、思わず目が潤みました。

【様々な国と地域のボランティアが居間で記念撮影】
140828 ③居間でIMG_7442
【“ワタノハウス”の脇にある樹齢数百年のけやきの樹】
140828 ④けやき2014-08-05 15.36.08
“ワタノハウス”はなくなりますが、“ワタノハウス”での思い出は、石巻でボランティアしたことや様々な交流の思い出と共にいつまでも多くのボランティアの心の中に残り続けることでしょう。

====
 募金を受け付けています。 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657
口座名 JEN
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:こちら
プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、
JEN東京本部 (03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。