9月に発生した記録的な豪雨により、宮城県内陸部では河川が決壊し、周辺地域に甚大な被害をもたらしました。
石巻市では、震災以降牡鹿半島で活動を続ける団体などの呼びかけに応じて、地域住民が立ち上がり、浸水被害に遭った家屋の泥出しボランティア活動へ向かいました。
最近は豪雨被害や火山噴火・土砂災害など、いつどこで災害が発生してもおかしくない状態です。今回の豪雨災害にいち早く立ち上がった人たちのように、いざという時に災害時の経験を活かし、協力し、行動する姿勢はとても大切なことであり、被災地住民の方々にそういう気概をもった意識の高い方が多くいることを知りました。
東日本大震災により多大な被害を受けた石巻市は、世界中からのご支援・ご協力により基幹産業の復興を遂げ、地域コミュニティも徐々に回復しつつあり、新しい様々な動きも生まれてきています。
JENは、これまで石巻市に拠点を置き様々な地域支援を展開してきましたが、これからの新しいニーズに対応していくために10月末をもちまして石巻事務所を閉鎖致します。今後は、被災地を拠点に復興に向け活動を続ける現地の団体へのサポートを通じて、地域の皆様が心から安心・安全に暮らして行けるよう、引き続き応援していきます。
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この9月11日で東日本大震災から4年半を迎え、月日が過ぎて行く速さを実感します。
この4年半で、甚大な被害を受けた石巻市も復旧しつつあります。
市内の小・中学校も校舎の修繕工事が終了し、仮設校舎での不便な環境から、新しく生まれ変わった校舎での生活にもどりました。
市の主幹産業でもある漁業に関しては、震災前の8割まで回復した水揚げ高に対応すべく、世界一の規模に生まれ変わった「石巻魚市場」も完成しました。
沿岸部の工事や復興住宅建設も急ピッチで進められ、様々な支援団体から新しい街づくりに向けた取り組みも見られます。
石巻では、平成29年度までに4,500戸の災害公営住宅を整備する計画で工事が進められていますが、市全域には未だに仮設住宅が133ヶ所あり、8月1日現在で4,988世帯が不便な生活を続けている現状があります。
日々居住者が減って行く仮設団地では閑散としているところが増え、公営住宅への移住後も受入態勢が出来ている地域と、新しく町内会づくりが必要な地域との差が出てきています。
年内は仮設住宅の集約化はありませんが、今後必要に迫られることは予想されるため、住民の不安の声も聞かれます。
日々成長を遂げる街の姿を目にしますが、被災地に暮らす人々の感覚では「復興はまだまだ」という思いが感じられます。1日も早く心から安心して過ごせる日が訪れるよう、JENは、地域の方々を応援して行きます。
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7月31日・8月1日の2日間にわたり、第92回石巻川開き祭りが開催されました。
この川開き祭りは、江戸時代に北上川河口部の改修をし、石巻発展の礎を築いた「川村孫兵衛」の偉業を讃えるとともに、海難事故や水難事故によって亡くなった方々を供養するために行われてきたお祭りです。
石巻市は、これまでチリ地震津波や宮城県沖地震、東日本大震災などに幾度も被災してきましたが、これらの災害に遭っても祭りを中止することはなく、人々のこころの支えとなってきました。
祭の初日は川村孫兵衛報恩供養祭から始まり、東日本大震災供養祭が行なわれ、震災犠牲者の鎮魂と復興を祈念し、約5000個の灯籠が流され花火が打ち上げられました。
2日目には陸上パレードや縄張神社奉納大縄引き、孫兵衛船競漕等のイベントが次々と行われ、祭の締めくくりに6000発の花火が打ち上げられました。
この2日間で県内外から石巻を訪れた方は22万6500人に上り、毎年来場者の数を増やしています。
東日本大震災から4年5ヶ月、石巻市民の人々は被災地の現状をより多くの方々に見ていただき、震災の教訓を忘れないでほしい、と願っています。
JENは、被災された人々の思いと明るく懸命に生きる姿を応援して行きます。
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東日本大震災から4年4カ月が経過し、被災地では道路整備や浸水エリアの工事が進み、少しずつ地震や津波の爪痕が消えて景色も大きく変わり、当時の状況を物語る場所も少なくなりつつあります。
最大の被災地となった宮城県石巻市では、震災による直接・間接犠牲者が3,543名に上り、428名の方が未だに行方不明となっており、現在でも毎月11日に市内各所で捜索活動が続けられてきました。
今月10日、石巻市長面で行方不明者の捜索活動が始まりました。
長面は北上川の河口近くのため地盤沈下の影響により水没してしまい、震災直後には自衛隊が水上から一帯の捜索活動を行っていましたが、それ以降捜索は行われていませんでした。今回堤防の修復工事が完了し、排水が進んだことでやっと本格的な捜索ができるようになりました。
北上川河口右岸側の長面を含む大川地区は、震災前712世帯2489人が居住していましたが、津波で堤防が破壊され広範囲が水没し、児童教職員84人が犠牲となった大川小学校児童を含め382人が亡くなり、現在も児童4人を含む36人が行方不明となっています。
仮設住宅から復興住宅への移住も始まり、復興が新たなステップへと進みつつある中、JENは、被災された人々が一日も早く心から平穏を取り戻せるよう、サポートして行きます。
2014年3月より、ボランティアの新しい形として生まれ変わった被災地支援の参加型体験プロジェクト「浜へ行こう!」は、2014年は宮城県石巻市の牡鹿半島の地元住民からなる「浜へ行こう!実行委員会」が主催し、NPO法人JEN(ジェン)が活動を実施してきました。
2015年からは「浜へ行こう!実行委員会」の自立を目指して、実行委員会の運営をJENがサポートすることで主体を移行してきました。市内唯一の大学である「石巻専修大学」の学生が立ち上げた旅行業のNPO「プレアツーリズム」が運営に参加し、若い力も加わってますます牡鹿半島を盛り上げています。
5月23日(土)-24日(日)に、第16回「浜へ行こう!」が開催されました。
1日目は牡鹿半島の給分浜で住民助け合い団体「寄らいん牡鹿」のみなさんと浜料理お茶っこ会/国重要文化財の十一面観音の拝観、2日目には佐須浜で地元漁師との漁業体験/サンファン祭りへ参加、と盛りだくさんの内容でした。
参加者は、東京/仙台/中国/台湾など、様々な国と地域から集まりました。
参加者からは「当地に行って人々と出会って、そしていろいろ話を聞いて本当によかったです。また、東京で体験できない活動もあってまことに充実した2日間でした」という感想が聞かれました。
牡鹿半島の住民である実行委員会が主体となって企画・運営していく「浜へ行こう!」の次回開催をお楽しみに!
今後の開催については、日程・行程が決まり次第「浜へ行こう!」ホームページでお知らせします。
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