11月に入って、ヨルダンでも朝夕はぐっと冷え込むようになり、冬の到来を感じさせられます。JENは、2014年4月30日から新たに運営が開始されたアズラック難民キャンプで衣料配布を行うべく、UNHCRや他の関連団体と調整を重ねてきました (アズラック難民キャンプを初めて訪問した際の様子はこちら) 。
その結果、11月中旬に、アズラック難民キャンプで生活する難民全員およびキャンプに到着する新規難民を対象に、ユニクロとLutheran World Federation (LWF, ルター派世界連盟)から寄付していただいた冬服を配布出来ることになりました。
【アズラック難民キャンプの倉庫に届いた冬服】
配布のためには、ベールやダンボールを開梱し、衣服をサイズや種類別に分けた後、個人用(男性・女性・子ども・乳幼児など)のパッケージを作る必要があります。
今回、その作業はアズラック難民キャンプ在住の難民ボランティアに、有償で依頼することになりました。アズラック難民キャンプのコミュニティセンターを運営している団体の協力を得て、候補者のリストに電話をかけ、必要な数のボランティアを確保しました。脆弱な立場に置かれている女性たちを少しでもサポートするため、ボランティアの半数以上は女性を選びました。
【作業に従事するシリア難民ボランティア。 写真では分かりづらいですが実際には半数以上が女性です】
【乳児用・子ども用のパッケージの例】
アズラック難民キャンプには、ザータリ難民キャンプ内にあるような市場は存在せず、1軒だけあるスーパーマーケットで販売されている衣服はそれなりの価格がつけられているため、越冬支援のための衣服を配布する意義は大きいと言われています。
衣料がアズラック難民キャンプの倉庫に届いたのが配布予定日の1週間前だったため、配布まで限られた時間しかありませんでしたが、JENのヨルダン人スタッフの必死の働きと難民ボランティアの貢献により、何とか間に合わせることが出来そうです。
アズラック難民キャンプ在住の12,000人と新規難民の負担を少しでも軽減し、ニーズに応えるため、JENは日本からの支援に支えられつつ、日々活動しています。
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