4月よりザータリ難民キャンプで、JENが支援者の皆さまのご支援およびUNHCRとのパートナーシップのもと発行している月刊雑誌ザータリマガジン“アル・タリク (道路)”の製作に、6月下旬からインターンとして携わっています。雑誌のコンセプトは“住民の声や視点を彼らの言葉で紙面に”です。国際スタッフと現地スタッフが写真撮影や編集を担当していますが、記事そのものは難民の方々が書いたものです。
キャンプ内を歩いてみて感じたのは、キャンプが想像以上に広いということです。
“離れた場所に住む人たちはどのようなことを考えているのだろう?”、“他の人たちの趣味は?”“最近、キャンプ内で流行っていることは?”など、雑誌は彼らの情報・意見交換や娯楽のひとつになっています。
雑誌を製作・配布するなかで、多くの難民の方々に出会いました。キャンプができてから2年が経ち、住民の方々の暮らしも徐々に変わってきています。現在ほとんどの住民はビニールシートでできたテントではなく、仮設住宅に住んでいます。
この仮設住宅にも実に様々な趣向が凝らしてあります。
こうしたペイントや装飾などはほんの一例に過ぎませんが、キャンプにはアートを得意とする人、詩や文学を好む人、スポーツに励む人などなど、様々な才能を持った人たちがたくさんいます。そしてキャンプ総人口の半分以上を占める17歳以下の子どもたち。 “難民キャンプ”という限られた状況の中であっても、子どもたちはそこから何かを考え出し、創り出すという力を持っています。
キャンプは、子どもたちや若者の可能性でいっぱいです。
絵を描いたり、記事を書いたりするなど、子どもたちはそれぞれの個性を生かしてJENの雑誌に参加することができます。それだけにとどまらず、若者たちがプロの写真の撮影方法を学んでその写真を雑誌にのせたり、雑誌の特集選びから編集までを担うようになることで、この雑誌を今後、若者の持つ創造性・可能性をさらに高める手段にしたいと思っています。
岡部
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