もともと生徒数が多く窮屈だったヨルダンの公立学校へ、多くのシリア難民児童が入学してきたことにより、子どもたちの学習環境が悪化していました。教室は非常に手狭になり、身動きすら満足にとれないような教室もしばしば見受けられました。
こうした学習環境を改善するために、教育省はやむなく午前・午後に授業をする二部制を導入し対応しましたが、新たに別の問題が発生しました。二部制は一部制に比べて授業時間が短くなります。また毎月午前・午後の授業を入れ替えるために、生徒たちの生活習慣がなかなか定着しないという状況に陥っています。
そこで、JENのホストコミュニティプログラムの一つとして、教室の増設、トイレや水飲み場をはじめとする水衛生施設の補修を行っています。シリア難民の増加がいちじるしいイルビッド県、マフラク県、ザルカ県の3県を対象に、中でも特に他の学校に徒歩で通えないような場所に位置する学校を対象に活動を行っています。
そしてこのたび、これらの県の4つの学校において、12の教室が完成しました。
【ぎゅうぎゅう詰めの教室。身動きもとれない状態の生徒たち】
【多くの生徒による過度の頻度で使用したために壊れてしまっているトイレ設備と水飲み場】
【女性のエンジニアによって考えられた教室の内部デザイン】
シリア危機が起きてから3年経過した今、シリア難民児童の教育は非常に深刻な問題となってきています。この深刻な状況に対応するため、JENは今後も教室建設プロジェクトをヨルダンで進め、子ども達が教育を受ける機会が奪われることのないよう、尽力していきます。
【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
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