シリア難民支援速報

ヨルダンに新しい難民キャンプ「アズラック」がまもなくオープン!

2014.05.01

1年以上前から準備が進められていた、ヨルダンで2番目の規模となるアズラック難民キャンプがいよいよオープンします。

アズラック難民キャンプは2km²の敷地面積があり、ザータリ難民キャンプ(8km²)よりも広いスペースが各家族に提供される予定です。ザータリ難民キャンプはまるで人口が密集した一つの街のようですが、アズラック難民キャンプは、いくつかの小さい村が集合したような構成になっています。

【ザータリキャンプのメインストリート】
140501 ①

アズラックという小さな町は、過去にイラク人の難民を受け入れていましたが、シリアとは国境を接していません。シリア難民は今まで通りラバ・サハン(注:難民の登録地)からヨルダンに入国し、ほとんどの難民がアズラック難民キャンプに移る予定になっています。

今後、ザータリ難民キャンプが新たに受け入れる難民は、例えばすでにザータリに親戚が避難してきている、あるいは重傷を負っているなど特別なケースのみに限定されます。

この新しい難民キャンプの開設により、ザータリ難民キャンプの人口が安定し、キャンプの新しいフェーズへ移行する助けにもなります。国連機関やNGOが支援してきたザータリ難民キャンプには、2年もの長期間に渡って避難生活を送る難民が多数おり、またその滞在は今後も長期化する見通しとなっています。彼らが必要とする支援は、すでに緊急支援の段階から、これまで実施してきたプログラムの統合や改善などを通じて、より長期的な視点での支援を実施する段階に移行しつつあるのです。

このザータリ難民キャンプの人口の安定化は、難民の自己管理、そして自立を促すコミュニティの再構築に大きく寄与することが期待されています。

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