シリア難民支援速報

暖かい服で、新しくザータリ難民キャンプに来た人たちを迎えます

2014.03.20

2014年3月15日、シリア紛争が始まってから丸3年を迎えました。3年が経ち、ヨルダンに避難した難民の数は現在までに585,000人となり、さらに増え続けています。ザータリ難民キャンプには毎日新たな難民がやってきます。

ザータリキャンプに到着する難民のニーズに応えるため、JENはキャンプの難民登録エリアにて、新しく到着した難民への衣料配布を始めました。

国境を越えたあと、シリア難民はUNHCRによる登録を済ませ、真夜中にバスでザータリキャンプに到着します。そこで、WFP(世界食糧計画)、Save The childrenから提供される食料を受け取り、UNHCRから毛布を受け取ります。JENは2014年3月10日以降、新しく来た家族それぞれに、UNIQLOの衣料が詰まったバッグを配布しています。

【ザータリ難民キャンプ登録エリアにあるJENの配布キャラバン】
140320 ①配布キャラバン

今まで行ってきた衣料配布では、事前にキャンプに住む家族に対し、世帯ごとに調査をし、世帯規模・家族構成別に家族用バッグを用意しました。しかし、新しく到着した難民へは事前調査ができないため、個別の家族用バッグの準備はその場で行わざるを得ません。そのため、配布が滞りなく行われるよう、JENの衣料配布キャラバンでは、7人のスタッフが2交代制で、週7日24時間体制で働き続けました。

【世帯規模と家族構成によって衣料を仕分け、配布準備をする現場のJENスタッフ】
140320 ②配布準備

開始から3日間で、JENは800人以上の難民に衣料を配布しました。彼らは、気温が低くなる真夜中に暖かい服を受け取り、非常に喜んでいました。

JENの衣料配布チームによって長い時間かけて丁寧に衣料が仕分けられ、再梱包されたことにより、今回も円滑な衣料配布を実施できています。このようなチームの役割が円滑な配布作業には不可欠ですが、裏方の仕事は見落とされがちです。JENアンマンオフィスは、彼らの活躍をここに称えたいと思います!
チームは2014年1月初め以降、すでに40,000セットの衣料バッグを用意しました。

【衣料配布(倉庫)チーム】
140320 ③配布チーム

ザータリキャンプに到着する難民数は毎日変動がありますが、JENチームは暖かい衣料を用意し、いつでも難民を迎える準備ができています。シリアから逃れてきた方々がキャンプでの寒い夜をしのげるように、これからも衣料配布チームと共に頑張ります。

エメリン・ゲラン
プログラム・オフィサー

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