シリア難民支援速報

迫り来る厳しい冬にそなえ、冬物衣料を配布しています

2013.12.12

12月に入り、ヨルダン北部に位置するザータリキャンプにも厳しい冬がやってきました。キャンプでは、今月初旬より国際NGOを中心に、越冬対策のためのさまざまな支援が行われており、JENも全キャンプ住民に冬物衣料を配布しています。

ヨルダンの冬の冷え込みは厳しく、北西部に位置するザータリキャンプもまた例外ではありません。子どもや乳幼児を抱えた何千もの家族にとって、砂漠の中にあるザータリキャンプの夜の寒さは特に堪えます。

この厳しい冬を乗り切るため、家族の一人ひとりが暖かい冬物衣料を受け取ることができるよう、JENは各世帯の家族構成に応じた衣料パッケージを配布しています。ありとあらゆる家族構成に対応するため、衣料パッケージは350ものタイプに分けられています。たとえば、タイプ1は子どものいない夫婦用のパッケージで、タイプ144は夫婦と8人の子ども用のパッケージ、というようになっています。

【このタイプ85のバックには、男性2名、女性3名、4人の子どもたちのための衣料が入っています】
」
衣料配布は10月末から平均週2回のペースで行われています。現在のところ、全12地区のうち10地区での配布が完了しています。

配布当日、朝5時までにトラックへ荷積みを完了するために、JENスタッフは早朝から倉庫で仕事を始めます。配布対象となる各地区の人口によって異なりますが、8台から16台のトラックが倉庫からキャンプへ向け、約1時間の道のりを車列をつくって進んでいきます。

【ザータリキャンプへかう道中の朝日。週2回、夜明け前から早起きをして 働いているスタッフにとって一番のごほうびです】
131212 ②トラック決定版
トラックには配布予定地区の通りごとに衣料が積み込まれており、キャンプに到着すると、各トラックがそれぞれの通りへと向かいます。

各通りでは、配布用のキャラバン(仮設住宅)でダンボールが荷解きされ、衣料配布に向けての準備を行います。

【配布用のキャラバンの入り口で、名前が呼ばれ、衣料を受け取るのを待っている人々】
131212 ③

【JENが作成した配布用リストをもとに、名前を読み上げるキャンプ住民の代表者】
131212 ④代表者
【名前が呼ばれてやってきた住民の身分証明書をJENスタッフが確認】
131212 ⑤JENスタッフが確認

 

【JENスタッフが衣料の入った青バッグを手渡します】
131212 ⑥

 

【たとえバッグが大きくても、がんばって一人で持って帰る男の子】
131212 ⑦バッグを持つ男の子
【バッグにつけたタグを首飾りのようにかけている子どもたち】
131212 ⑧少年たち
以前に衣料配布を実施した地区を訪れると、住民からJENの配布に対してとても好意的な声が聞かれます。衣料の質はもちろん、家族構成に応じて準備されたパッケージや、衣料配布の過程でキャンプの住民と協働しながら実施していく方法などに、住民は満足しているようです。

衣料配布は予定通り順調に実施されています。本格的な冬がやってくる12月中旬までにザータリキャンプのすべての家庭に暖かい服が届けられる予定です。

【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。 ご寄付は、こちらから受け付けております】