ザータリ難民キャンプが開設されてから7月29日で1年を迎えました。1年前に僅か数棟のテントからスタートしたこのキャンプが、今では人口10万人を超え、ヨルダンで5番目に大きな街へと変貌を遂げています。
この1年で、テントが仮設住宅へと変わり、巨大なショッピングストリートが誕生し、生活必需品だけでなくテレビや洗濯機などの電化製品も扱われるようになりました。小学校や病院などの公共施設やインフラも次々と整備されています。
JENはキャンプ開設直後の昨年9月よりキャンプ内での活動を開始し、UNICEFと協働してキャンプ内に水衛生委員会を立ち上げ、その活動支援を中心として特に水衛生分野での住民の組織化に携わってきました。
委員会の設立から約8か月が経過し、委員会のメンバー主導による衛生知識普及キャンペーンの実施や日々のトイレの管理状況の確認、そしてトイレの掃除当番の割り振りなど、委員会を中心として住民自身が清潔な生活環境を作るための自発的な活動が行われています。
7月26日には岸田外務大臣がザータリキャンプを視察されました。JENの主な活動分野であるキャンプ内の水衛生設備を見学され、水衛生分野での支援の必要性についてJENスタッフが説明しました。岸田外相は視察を終えられ、今後もヨルダン政府、国連機関そしてJENをはじめとしたNGOとともに、水衛生分野を中心にキャンプ内の諸課題に取り組みたいと述べられました。
【JENが建設した洗濯設備を視察する岸田外務大臣(左)とJEN佐々木(右)/2013年7月26日】
現在ザータリ難民キャンプでは、約30の支援団体が活動を行っています。規模拡大に伴い、今後はキャンプに12個の行政区画が導入され、主要NGOが各区画における支援の統括団体となることが決定しました。JENはこれまでのキャンプ内の活動が評価され、UNHCRより人口2万6千人が暮らすエリアの統括団体に任命されています。
ザータリキャンプ設立から2年目を迎えるこれからも、ヨルダン政府及びUNHCR等の国連機関、そしてこの地区で活動する他のNGOと協力しながら、キャンプ住民が安心して快適な避難生活をおくることができるよう、JENは活動を続けていきます。
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【JENシリア難民支援・緊急報告会】
「難民ってなに?(その2)」-続・難民キャンプのくらしと支援-
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■日時: 8月7日(水) 19:00~20:30 (受付:18:30~)
■会場: JICA地球ひろば (市ヶ谷) 新宿区市谷本村町10-5
■アクセス:JR「市ヶ谷」徒歩10分、都営新宿線A1番/4番出口徒歩10分 、東京メトロ有楽町線・南北線6番出口徒歩8分
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
■定員: 40名
■参加費:500円(当日回収いたします)
■お申込方法:TelまたはE-mailで氏名とご連絡先(Tel、E-mail)をお知らせください。
(JEN東京本部Tel: 03-5225-9352)
■詳細はこちら https://www.jen-npo.org/event08072013
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