7月10日からヨルダンではラマダンが始まりました。今年のラマダンは近年で最も厳しいラマダンと言われています。断食をしている人たちは、日が昇る朝4時から日が沈む夜8時頃まで、食べ物はおろか水も口にしません。
先日、日が沈むころタクシーに乗っていたところ、信号待ちをしている交差点でこのようなものを無料で配っていました。
【ミネラルウォーターとデーツのセット】
ラマダン期間中に善行をすると通常以上に徳を得られると言われているため、一般の人が個人的にこういったことを行っているようです。ある現地スタッフは、ラマダン期間中は毎週料理を作って、貧しい人に振舞っていると言っていました。イスラム教徒の人々にとって、困っている人に施しをするのは特別なことではなく、文化や生活に深く根付いていることのようです。
さて、ラマダン期間中は、通常業務時間が短縮されるので、ありとあらゆる物事がなかなか進まなくなります。とはいえ、事業を停止するわけにはいかないので、JENアンマ ン事務所も若干業務時間を短縮して活動を行っています。
ホスト・コミュニティの学校補修事業では、現在JENのエンジニアが水衛生設備の補修を行う予定の学校を訪問し、補修内容の詳細見積書を作成しています。
いつもなら、学校の校長先生はとても協力的で、訪問したい旨を連絡すると、いつでも歓迎して待っていてくれます。しかし、ラマダン中は朝早いとまだ寝ているので、昼頃に来てくださいと言われることがしばしばです。
昼になればなるほど気温があがり屋外での調査はきつくなりますが、そうはいっていられません。日中30度近くの屋外で、水も飲まずに学校を回るのは本当に重労働ですが、こういったエンジニアの頑張りでJENの活動はラマダン期間中も続けられています。
【炎天下で壊れた水飲み場を確認するJENエンジニア】
この事業は、ジャパン・プラットフォームと皆様のご支援で進められています。
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