シリア難民支援速報

キャンプ内で発生した火災の被災者に向けた衣類支援

2013.06.13

2012年7月に開設されたザータリキャンプは、もともと6万人の難民の受け入れを前提として設置されましたが、日々数千人単位もの新たな難民の到着が続き、キャンプ人口は急激に膨れ上がりました。

キャンプ人口は既に10万人を超えており、ヨルダン国内において5番目に大きな都市と数えられるまでになりました。人口が増大するにつれ、窃盗や火災の発生など、安全を脅かす問題が多発することとなりました。


テント内で使用する料理用ガスの爆発や、不法に引いた電線のショートなどを原因として、毎日のようにキャンプ内でテントの火災が発生しています。これらの火事により焼け出され、着の身着のままとなってしまうキャンプ住民も少なくありません。


3月にキャンプ内で30ものテントが焼失する火災が発生しました。ラナはその火災により被害を受けたひとりです。彼女は夫及び7人の子どもとともに今年の1月からキャンプに暮らしていますが、この火災でテントと僅かな所持品を全て失いました。「火事は午後12時に起こりました。テントが隙間なく立ち並んでいたため、炎はあっという間に私たちのテントまで燃え広がりました。幸いなことに怪我人は出ませんでしたが、炎は全てを焼き尽くしてしまいました。」


これを受け、JENはこの火災により家財を失ったシリア難民家族90世帯に向けて衣料品配布を行いました。配布活動はJENとキャンプ・コミュニティ住民との協力により実施しました。

テュリサ・ルシアンダリ(プログラム・オフィサー)

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