シリア難民支援速報

2/8 シリアの子どもたちとヨルダンの人々のために

2013.02.08

シリアから逃れてきた人々が住んでいるのは、難民キャンプだけではありません。その約50%がキャンプ外のホストコミュニティで暮らしています。今日、シリア難民がヨルダンの人口に占める割合は約5%にものぼっており、ホストコミュニティ内でのサービスや施設のキャパシティ不足が問題となっています。その影響を最もうけているのは学校で、特に衛生面での懸念から水衛生関連設備の整備が緊急の課題となっています。 そこで、JENは、子どもたちの学習環境、特に水衛生の観点から改善するために、ヨルダン国内の4県で、公立小中学校のニーズ調査を行っています。

先日訪問した学校では、水飲み場がなく、トイレの横に設置された蛇口で子どもたちは手を洗ったり水を飲んだりしていました。蛇口が壊れているので、子どもたちは水を使いたいときは塀の上に登ってタンクの栓を開けなくてはならず、とても危険な状態でした。

それでも、学校の校長先生は、「設備は不十分だけど、勉強したいというシリアの子どもたちを喜んで受け入れたい」と言っていました。 うれしいことに、ホストコミュニティでのシリアの子どもたちの就学率は、とても高いです。避難生活をおくっている子どもたちが、これからも笑顔で遊べるよう、学習環境を整えることが急務です。

この事業は、支援者の皆様、そしてジャパン・プラットフォームの協力を得て実施しています。