5月10日、首都アンマンから北へ48kmの位置にあるジェラシュ県にある学校にて、衛生の日イベントを開催しました。
ジェラシュ県は森林の丘陵地と肥沃な盆地に囲まれた平野部にあります。青銅器時代(紀元前3200年から紀元前1200年)から集落があったと言われ、紀元前 63 年にポンペイウス将軍によって征服されてローマの支配下に入り、ローマ帝国の十都市同盟、デカポリスのひとつとなり、交易で栄えた町です。現在は約24万人*が住む、ヨルダンで第4の県です。
今回は、このジェラシュ県にあるボルマ女子小学校の生徒93名を対象に衛生の日イベントを行いました。
イベントでは、JENの衛生促進チームが開発した道具やゲームを取り入れています。これらのゲームを通して、生徒たちが遊びながら手洗いの大切さ、正しい手の洗い方や衛生的な生活を送るための正しい行為など、幅広い衛生知識を学び、身に着けることができるように工夫しています。通常の学校カリキュラムでは、日本でいう保健体育の授業はなく、衛生知識を教えるノウハウやツールもないため、先生方からも感謝のお言葉を多くいただきました。
現在行っている事業終了まで残り数か月という限られた期間の中で、JENの衛生促進チームは力を出し切るべく、日々学校を訪れ、イベントやセッションを実施しています。
【手洗いのタイミング、きれいな水を飲むこと、爪切りや髪をとかすことなど、衛生的な生活を送るための行為を学ぶゲーム】
【衛生折り紙を作りながら、手洗いのタイミングと必要性を伝えるJENスタッフ】
*Ministry of Interior, JordanのHPを参照: