11月中旬、JENが運営するザータリ難民キャンプのコミュニティセンターでバザーを開催しました。8月の支援速報でご紹介した、女性参加者を中心としたリサイクル・プロジェクトの3回目のバザー開催です。この催しは2016年5月以来となります。ここでは、絨毯、冬物服、子ども用のおもちゃ、家の装飾品など、古着を再利用し、半年かけて製作した手作りの商品を売って収入を得ることを主な目的としています。
当日は、リサイクル・プロジェクトの参加者が中心となり、JENスタッフのサポートを得ながらバザーの準備を行いました。バザー開催の約2週間前からのチラシの配布、口コミでの宣伝、関係支援団体へのメールでの情報共有などの効果もあり、最終的には90名以上のシリア難民を含む約100名が来場しました。
【バザーの準備完了】
【商品を吟味する来場者】
【バザー商品の数々】
前回のバザー来場者は100名以上であったものの、来場のみで購入にまで至らない人が多かったため、今回はその反省を活かし、参加者たちの提案で、来場者層を考えた値段の設定、よりニーズに合わせた商品の製作や、より積極的にバザーの告知を行うなど、試行錯誤を繰り返しました。その努力の成果もあり、今回は前回の4倍近くの、100ヨルダン・ディナール(約15,500円)の収益となりました。
【リサイクル絨毯を選ぶ支援団体スタッフ】
リサイクル・プロジェクトの大きな目標は、難民の女性たちに中古衣類を再利用したハンドメイドの手工芸品を作ってもらい、それを売ることで収入を得て、キャンプ生活の質向上につなげることです。難民キャンプでの生活は、収入を得る機会がとても限られています。このような状況の中、この活動を通じて小額ではあるものの、収入を得て1歩ずつ自立への道を歩み始めている難民女性たちをサポートすることは、JENスタッフにとっても大きな喜びとなっています。
次回のバザーは、今まで3回にわたり開催してきた4区から離れ、3区のJENコミュニティセンターにて開催しようと考えています。開催場所を変えることによって、今まで遠すぎて足を運ぶことのできなかった方にも来場してもらいたいからです。難民女性たちのさらなる創意工夫がみられることを楽しみに、JENは収入創出サポートを続けていきます。
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