シリア難民支援速報

U-17サッカー日本女子代表との交流会

2016.10.24

10月19日水曜日の午後4時、アンマンの公立女子中等学校のサッカークラブに所属する11名を含む女子生徒16名を載せたチャーターバスが、アンマン国際スタジアムを目指して出発しました。この日、午後5時からヨルダンが主催するワールドカップに参加中のU-17(17 歳以下)サッカー日本女子代表選手たちと交流をする機会に恵まれたのです。

「リトルなでしこ」たちは、この交流会の2日前に準決勝でスペインに圧勝し、21日の決勝に向けてトレーニングに励でいる中、貴重な時間を割いてトレーニング会場での交流会を快諾してくれました。

20161024_JD_トレーニング1【地元の女子学生混合チームで行われたミニゲームの様子】

トレーニング終了後、地元学校の女子生徒との交流会が始まりました。現在、当団体はユニセフとシリア難民生徒を受け入れている全国の公立学校を対象にした水・衛生の支援事業を実施しています。この学校はその支援対象校の一つです。偶然にも、日本代表の女子選手たちが準決勝の試合をしたアンマン旧市街にあるスタジアム傍の学校です。ヨルダンの公立女子学校では非常に珍しく、学校にサッカークラブがあります。所属メンバーは日本代表選手とほぼ同い年の15-16歳の女の子たちで、シリア人難民の生徒もクラブ活動に参加しています。

20161024_JD_みんな同じ年2【みんな同じ年のサッカー仲間です!】

幸いアンマンの帰宅ラッシュ渋滞を避け、スタジアムに若干早く到着したため、日本代表選手のトレーニング風景を見ることが出来ました。5時になると、リトルなでしこたちと地元の女子生徒が一列に並んで簡単な挨拶を交わした後、両者混合の4チームに分かれ、ボールを使ったミニゲームが開始しました。30 分くらいピッチ内を一緒に走って、交流会の前半が終了です。この時にはすでに言葉の壁を超えて女の子たちは完全に打ち解けていて、共に笑い、ハイタッチをしたりしていました。

20161024_JD_ダンスの練習3【真剣にダンスの練習中です】

数分の休憩の間に音楽が鳴りだして、地元の女子生徒がダンスを踊り始めました。ヨルダンやシリア等の中近東諸国で良く知られた伝統的な踊りの「ダプカ」です。ダプカは、「踏む」「蹴る」「足元で打つ」という意味で、手や腕の動きはほとんどなく、足だけでステップを踏むラインダンスです。日本代表選手の手を繋いで、一番右にいる女子生徒がステップを誘導します。日本代表選手は、サッカーのボールさばきが抜群なためか、ダンスの足さばきも見事なもので、すぐに足ステップを覚えてしまい、笑顔で地元の女子生徒と楽しそうに踊っていました。

20161024_JD_記念撮影【仲間同士で記念撮影】

あっという間に1時間弱の交流会が過ぎてしまいましたが、選手や地元の女子生徒たちの楽しんでいる様子が見て取れました。最後は名残惜しそうに、バスに戻るまで一緒に写真を撮ったりしていました。

JFA.jp(日本サッカー協会)のニュースにも交流会のことが紹介されています。

アンマン事務所ホストコミュニティ事業担当
シニア・プログラムオフィサー 荒木名穂子

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