シリア難民支援速報

リサイクルプロジェクト:資源の再利用と収入機会の創出

2016.08.04

今、ザータリキャンプでは、リサイクル活動が盛んになってきています。

私が担当している活動は、古くなった洋服・プラスチックのかばん・容器・紙などから新しい物を作るアップサイクリング・プロジェクトです。
この事業の目標は、ゴミを減らすことと、難民の女性にハンドメイドの商品を作ってもらいそれを売ることで収入を得て、最終的に自立することができるようになることです。

リサイクルは、すべての人びとの利益になります。物を再利用し、新しく有益なものに形を変え、新しい物を買わないことにより、生活にかかるコストを下げることができます。また、簡単な縫い物や編み物ができる主婦が参加する「楽しい活動」にもなっています。子ども服、バック、靴や家の飾りなどの美しい物を作ることができます。

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材料は、もう誰も着られなくなった古い服ばかりです。私たちが作っているものの例を紹介します。

1.古い靴下を使った人形
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必要なもの:古い靴下、縫うための針、糸、ボタン、綿、服や新聞など

靴下のなかに綿・新聞・服などを入れます。次に、糸と針を使って下の方から靴下を縫い、最後にボタンで目・鼻・口を付けて、人形に見えるようにします。

2.古いジーンズを使った小さいバッグ
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必要なもの:古いジーンズ、縫うための針、糸、ボタン、はさみ

ジーンズを長方形に切ります。次に、糸と針で小さいスーツケースのような形になるように縫い合わせます。最後に、美しく魅力的になるようにボタンを使ってバッグを装飾します。

この活動でたいへんだったことは、いくつかの素材の質が非常に悪く、ここから何を作れるか考えるのに時間を要したことです。(この課題は、カーペットを生産することによって解決しました。)
また、リサイクルして何かを作るには、細かく丁寧な作業が必要でした。

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今後はさらに新しいアイデアを提案しあい、彼女たちと多くの時間を過ごすことで、難民女性を元気づけようと考えています。

2回に渡ってバザーを行いました。最近では2016年5月に開催し、リサイクルされた商品をお手頃価格で売ると同時に、難民の女性たちが安心して交流できる場を提供できました。
彼女たちは、何を生産し何を売るかといった意思決定プロセスに参加する機会を得て、バザー開催に向けて協力し、バザーに来たお客さんとお話することができました。特に、女性たちが社会的スキルを伸ばしている様子を見ることができ、私は嬉しく思いました。

エクラス・サケール

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jordan

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