3月下旬に、個人的な旅行でヨルダンを訪れ、1日目はザータリ難民キャンプ、2日目はパレスチナ難民キャンプを訪問しました。
私たちの訪れた「バカアキャンプ(パレスチナ難民キャンプ)」は1967年に設立したキャンプで、50万人もの人が住んでいます。最初はテント暮らしだったそうですが、現在は1階建ての建物が建ち、人によっては2階も増築しています。40年以上経って、見かけでは「難民キャンプ」というより「街」という感じです。
ここに住む人々(パレスチナ難民)は、ヨルダンの市民権を持っており、職に就いている人も多く、経済的に恵まれている人の中には、キャンプ外に土地や家を買って暮らしている人もいます。子どもたちも学校に通い、ヨルダンで生まれ育った子どもたちの中には、大学の医学部や工学部に通っている生徒もいます。
衣食住に困ることはなく、爆弾や砲撃におびえながら過ごすこともない。『平和』な暮らしをしているように見える生活。しかし、彼らにとってヨルダンは故郷ではない。いつか故郷のパレスチナに帰れる日を待っている。
ザータリ難民キャンプは、いつまでつづくのだろうか。果たして、20年後に人びとは故郷に戻っているのだろうか。それとも、すでに商店街ができている難民キャンプは、「街」になっているのだろうか。
そんなことを考えた旅でした。
(本部事務局 浅川)
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