日本では、日常生活において、家庭にトイレとシャワーがあることはあたりまえであり、その大切さについて考えたりするでしょうか。ごく稀に壊れたり、お湯の出が悪くなったときくらいでしょうか。
そうした日常とかけ離れた緊急下の難民キャンプにおいては、屋外に設置された施設を共同で使う生活を余儀なくされます。JENが支援活動を行っているザータリ難民キャンプでは、約84,000人が暮らしており、難民の方全員が公共のトイレ・シャワーを使用できる環境を整えています。しかしながら、その管理は困難を伴います。
清潔で使用可能な状態を維持するには、清掃とメンテナンスが必要ですが、時として意図的に施設が壊されることもあります。そのような場合に最も困るのはいつも、経済的あるいは身体的に弱い立場にある方々です。
JENは施設の修理を日常的に行っていますが、時には使用不能になった施設の修復作業を行います。住まいの近くに清潔なトイレやシャワーがあることは、周囲の衛生環境を保つために必須であり、感染症の予防のためにも大切なものです。
難民の方々は、それぞれの生活スタイルによって住みたい地区も異なるため(親戚の近く、子どもがいれば学校の近く等)、キャンプ内での移動が頻繁に起きています。そのため、難民の方々が移住した地区に、トイレ・シャワーの新設が必要な場合もあります。JENは先月、約300人が新たに移住した地域で、新しい施設を建設しました。
これらの施設を管理するのは難民の方々からなる水衛生委員会であり、JENが建設した施設を難民自身が運営します。これらの活動を通じて難民の方々の暮らしが少しでも良くなるよう、支援活動を続けてまいります。
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