シリア難民(トルコ)支援速報

復興への長い道のり

2024.09.11

ジェンは、「地震発生から1年。ハタイ県で支援プログラムを開始しています。」でご紹介した通り、2023年2月に大震災に見舞われた、トルコのハタイ県で支援活動をしています。今回から数回にわたり、本部スタッフが現地視察に行った際の様子をお届けいたします。

ハタイに入り、間もなく目に飛び込んできたのは、生々しい震災の爪痕。崩壊してしまった住居と思しき建物、窓が破れて人の気配を感じさせない建物、クレーン車での取り壊し作業も所々で目にしました。

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そして次に気づいたのは、コンテナ住宅の多さです。「コンテナシティ」と呼ばれる大規模なものから、数十のコンテナが設置されている比較的小規模なものまで、街のいたるところにコンテナ住宅がありました。エアコンの室外機が設置されているのが外から確認できたものもありましたが、全てのコンテナに標準で装備されているわけではないそうです。私たちが訪れた時は、まだ5月だというのに、直射日光の下では45℃にもなっていました。エアコンがないコンテナの中で過ごすのは耐え難いことが、容易に想像されます。コンテナは暑すぎるからと、未だにテントで暮らす人びともいます。

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コンテナ住宅にはきちんとした台所がなく、自分で食事を準備したくても、調理は困難です。そうなると、缶詰などの保存食のようなものに偏ってしまい、長引く避難生活で心身ともに負担が大きくなります。そのため、今でも炊出しの需要が高く、今も多くの人が集まります。

次回は、被災した人びとを支える、炊出し施設の様子をお伝えします。