JENにとってトルコで初めての事業が進行しています。シリア難民と脆弱なホストコミュニティの人びとに食糧バウチャーを配布しました。
支援の対象であるシリア難民の人びとは、10年以上前から続くシリア危機で戦火を逃れ、トルコ国内で生活をしています。事業地であるキリス県は、シリアとの国境に面しており、シリア難民が県の人口の75%以上を占めています。シリア危機の前と比べると、トルコ国内では、トルコ語だけでなく、アラビア語の表記が増えたという変化もありました。
シリアに帰還する事が未だに難しい状況の中、キリス県に住むシリア難民の人びとにとって、トルコで生活をするために、日雇い労働で生計を立てる事が一般的でした。もともと不定期、不安定な労働状況でしたが、新型コロナの影響で、より一層、仕事の機会や収入を得る事が難しくなりました。また、トルコでは昨年から物価の上昇が著しく、食料品を購入する事は家計に大きな負担となっています。
そこで、世帯人数にあわせて金額がチャージされたプリペイドカード式の食糧バウチャーを、脆弱な立場にあるシリア難民とホストコミュニティの人びとに配布し、生活をサポートしています。