私たちは11月初めからJENの一員となり、ザータリキャンプの現場アシスタントとして働いています。最初、水の使用が制限されることや衛生環境が最低限であることに驚きました。今も日々学ぶことがたくさんあります。
私たちの主な仕事は水衛生設備へのアクセスを改善し、適切な衛生環境を確保することです。毎日水の配布状況をモニタリングして、全員がひとり35リットルのきれいな水を受け取れるよう目を配っています。
もう一つの大切な仕事は、公共の水衛生設備をモニタリングし維持することです。ザータリキャンプのインフラは徐々に改善されています。私たちは、コミュニティーと協力しながらそれらを維持しています。現在、公共の水衛生設備から各家庭での設置への移行期間ですが、公共の設備はまだ使用されているので、よい状態を保つ必要があります。
さらに、人口密度の高さに比べ最低限の衛生環境しかないキャンプで病気の蔓延を防ぐため、人びとの知識強化をめざして衛生促進のメッセージを伝えています。
戸別訪問やグループセッション、場合によっては衛生促進イベントを行います。毎月コミュニティーと一緒に清掃活動もしています。これらの活動は、キャンプのコミュニティー全体が、彼ら自身で健康的な環境を作るよう努力することを促進するよい機会となっています。
将来彼らが自立できる力を持つことを信じて、JENスタッフは、設備を維持する水衛生設備委員会、衛生促進を行うコミュニティー衛生プロモーターなどの活動への参加を勧めています。
そして現在、私たちは過去の経験から冬季の大雨や大雪によって引き起こされる洪水を予測し、緊急時対応策について話し合っています。一方で地区のすべての難民が彼ら自身の世帯に責任を持っていると認識してもらうために、各世帯に注意を呼びかけるメッセージを伝えています。
最近、地区の人びとから、凍るような冷たい水を扱う大変さを聞きました。優先順位を決め、関係機関とチームで仕事を行うことで、現場で彼らのニーズに対応していきたいと思います。
過去3年間を振り返るとキャンプは安定してきたようですが、誰にもこの先どのくらいキャンプでの暮らしが続くかわかりません。さらによい居場所をつくるために、私たちは何かしたいと思っています。
どのように私たちの過去の経験からの情報を使うのかを考えながら、彼らをより効率的にサポートする方法を学びたいと思います。
マハ&ファレス
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先日、駐ヨルダン、日本大使ご夫妻が、JENが支援活動を実施した小学校を視察のために訪問されました。
支援者の皆様からのご寄付と、日本政府とユニセフの協力を得て、この学校で水衛生の事業を実施しました。
全児童の10%はシリア人難民の子どもです。この学校は今年の9月に水衛生施設の修復が完了し、その後水衛生教育を実施した学校の一つで、アンマンから車で片道30分くらい走った、バルカ県にあります。
↑JEN現地スタッフのウィサム(シニア衛生プロモーター)が
大使夫妻に衛生教育の教材について説明しています。
↑大使夫妻と、ユニセフ・ヨルダン代表、JENスタッフのMTG
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これは、ヨルダンのザータリ難民キャンプの仮設住宅の引
ヨルダンのザータリ難民キャンプには、現在約8万人のシ
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今回は、JENがヨルダンの公立学校で衛生教育を促進するために実施している取り組みをご紹介したいと思います。
まず、ヨルダンの学校の一般的な衛生施設をご紹介します。
学校のトイレは、スクワット式(しゃがみ込む方式)が一般的です。ヨルダンでは、便座のあるウェスタン(西洋)トイレに対し、このトイレを「イースタントイレ」と呼んでいます。トイレットペーパーはなく、生徒用のトイレは、便器の左側の壁に蛇口があり、そこに水をくむひしゃくが置いてあります。教員が使うトイレには、壁に小型のシャワー(ホースの付け根に水道栓のハンドルが装着)が付いているところもあります。生徒のトイレにシャワーを付けない理由は、中東において水資源が最も貧しいヨルダンで無駄水を削減するためです。水が一週間に一度しか供給されない学校もあります。
学校の手洗い場は、横並びに蛇口が付いています。これは日本の学校でも一般的だと思いますが、ヨルダンの公立学校でユニークなのは、手洗い場に錠鍵付きのカバーがあり、必要に応じて学校側が解放する蛇口数を調節し、また全部の蛇口を施錠できることです。
衛生施設が子どもたちにとって安全で清潔であるかどうかは、学校の自主的な取り組みによって大きく異なります。
安全と清潔に関しては、以下が主な問題になっています。
(1)トイレ内で高学年の生徒が低学年の生徒に性的ないたずらをする。
(2)子どもがトイレを流さない(トイレの使い方を知らない)ことで、他の子どもがトイレに行くのが嫌になる。トイレが流されない頻度が高いため、学校の教員も掃除要員も清掃しきれず、トイレをきれいに使えないのはこの国の文化だと諦めている。流されていないトイレが、施設を不衛生に見せている。
(1)の問題を解決するために、健康上の問題でトイレに行く頻度が高い生徒のリストを教員が用意し、それ以外の生徒には高学年と低学年の生徒を時間差でトイレに行かせるという工夫をしている学校があります。また、子どもが教員から許可を得て、教員の名前が書かれた名札を持ってトイレに行くという学校もあります。
(2)の問題には上記の名札制が有効ですが、実施している学校は非常に少なく、多くの学校で未解決です。また、ヨルダンの公立学校には清掃要員がいて、文化的に子どもに学校のトイレ掃除をさせることは親が絶対に許さないと言われています。そのため、JENの衛生促進員は、石鹸を使った手洗いを教員や生徒に指導をすると同時に、JENのエンジニアが修復・建設した水・衛生施設の正しい利用のし方も指導しています。
学校での促進活動では、日々の「指導」だけでなく、世界手洗いデーや、世界トイレデーを利用して、子どもたちの記憶に残る楽しいイベントも企画します。
また、ヨルダンには礼拝のためのモスクが点在し、多くの人が宗教を生活の一部と考えています。JENの職員は学校近隣のモスクを訪問して聖職者と衛生教育についての重要性を共有し、学校近隣を含む包括的な衛生促進活動も心がけています。
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10時半ごろ、ザータリ慈善協会から教師に連れられて4~5歳の子どもたち50人が会場にやって来ました。子どもたちはJENの衛生促進活動の担当者に招待され、日常の衛生習慣に親しむことを目的としたセッションに参加するために来たのです。彼らは、学校にいる時も家にいる時も毎日手洗いや歯磨きをするよう教わっています。このイベントでも最後に子どもたち一人一人に衛生キットが配られます。
様々なイベントが展開されるにつれ、人々の熱狂や喜びは高まりました。誰もがこの催しを楽しんでいる様子でした。まるで国立競技場で公式サッカー大会を観戦しているように、人々は伝統的な歌を歌ったり、手を叩いたり、踊りを踊ったりして、全てのチームを応援しました。
決勝戦が終わると、JENは優勝チームと準優勝チームと得点王を表彰しました。3試合で8ゴールを挙げて得点王に選ばれたヤザンさんが、名前を呼ばれたときに見せた笑顔は本当に忘れられません。自分のチームが優勝しその立役者の一人であったことに加え、得点王にもなってとても誇らしげでした。
閉会式が終わった後、ザータリ難民キャンプの周りの他の村でもこのような大会を開くことが提案され、皆が賛成しました。このような交流の場を設けることにより、難民を受け入れている地元コミュニティーの人々も国際NGOにサポートされているという感覚を持つことができ、NGOが進める人道支援活動に対して本当に良い影響を及ぼすと分かったからです。
<どのチームにも、勝つための自分たちの戦略があった。しかしどの戦略にも、一つのチームとして一緒に戦うという究極の目標があった。>
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