THE ROAD | ザ・ロード
およそ8万人のシリア難民が避難生活を送るヨルダンのザータリ難民キャンプには、マスメディアがない。そこで、JENは、2014年に月刊誌「THE ROAD(ザ・ロード)」を創刊した。毎月7000部を全12地区の住民に無料で配布している。執筆するのは、JENが主催するジャーナリスト育成ワークショップで記事の書き方を学んだ難民自身だ。同誌には難民キャンプで暮らす人々の生活や、キャンプでの生活を乗り切るための情報、詩などさまざまなコンテンツが掲載されている。また、ウェブサイトでも定期的にニュースや動画が配信されている。
本連載では、同誌から選りすぐった傑作記事や動画を毎月お届けする。
このページは、クーリエジャポンで連載中のコンテンツを、編集部のご厚意により、
JENのウエブサイトでもご紹介させていただいてます。
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ザータリ難民キャンプでも心無い若者の「ナンパ問題」が物議を醸している。しかも不利益をこうむるのは、被害者である少女たちのほうだ。
キャンプ周辺は冬になると気温が氷点下になることもある。だが、ここに暮らすシリア難民たちは厳しい冬がやってきても、知恵と工夫を凝らして生活を楽しみ、シリアを偲ぶことを忘れない。
vol.11「まるで都市!」8万人が暮らす超巨大難民キャンプの暮らしとは?
長引く避難生活のなかで、シリア難民たちの暮らしはどのように変化していったのか? インフラ整備やIT化が進み快適さが増した部分がある一方で、まだまだ満たされない思いもあるようだ。
約8万人のシリア難民が避難生活を送るザータリ難民キャンプでは、生活のため、家族のために多くの幼い少女が働きに出ている。
Vol.09 激論!シリア難民の「引きこもり問題」を本気で考えてみた
ザータリ難民キャンプでも仕事や学校に行かず半年以上自宅にいる15~39歳の「引きこもり」の人がいる。
シリア難民の若者たちは、なぜ引きこもり、日々をただ無気力に過ごすようになったのか?
Vol.08 イードの日、シリア難民は遠い「故郷」が見えるほど空高く飛ぶ夢を見る
イスラム教の断食月ラマダンの終了を祝う「イード・フィトル」は、ムスリム(イスラム教徒)たちにとって最も大切な祝祭の一つだ。ザータリ難民キャンプで暮らすシリア人たちもまた、つつましやかに大事な慣習を続けるのだった。
イスラム教徒にとって1年で最も神聖なこの時期、身を清めるために日の出から日没まで断食する。ザータリ難民キャンプでも、その慣習はしっかりと受け継がれているようだ。
「いつか世界で戦えるチームにしたい」──2016年9月、欧州サッカー連盟(UEFA)などの支援により、ザータリ難民キャンプにスポーツ施設が完成。そこで女子サッカーチームのコーチを務めるアマール・モハマッド・ホウシャン(40)は、冒頭のような意気込みを語る。
ザータリで有名な「テコンドー一家」を紹介。首都アンマンで開催された2つの大会を制覇するなど、彼らの快進撃はザータリの住人に明るいニュースをもたらしている。
第1回目は、女性記者たちが、その波乱に満ちた避難経験やザ・ロードに参加することで掴んだ新しい希望について語る。