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村沢繭子の場合。

2008年08月06日 17:51 | | 0 Comments | 酒井 穣

今日は、Chabo!(チャボ)の活動を支える特定非営利活動法人JENの事務局を訪れ、実際に弾丸の飛び交う支援の現場に立つ皆様にお会いしてきました。実際に皆様とお会いできて、とてもよかったです。

さて、こうした非営利団体というのは、日本ではどうしても反政府的な活動との結びつきが連想されてしまうものです。しかし、JENはそうした組織ではなく、支援を通して広く日本という国家のブランディングまでをも考える、大人で戦略的な組織です。また、JENの支援先は、海外ばかりでなく国内の災害などもその対象としています。

今回は、こうした意義深い活動を支えているJENのメンバー、村沢繭子さんのリアルについて、許可を頂き、少しだけお話をさせていただきます。

若く聡明な彼女は、2003年にアフガニスタンの現実を伝えるためのビデオ作製のため、現地で2ヶ月ほどの活動をしました。しかし、彼女のご両親にとって彼女は大切な一人娘です。お母様は、彼女のよき理解者として多くのサポートをしました。しかしお父様は、自立した娘の決断を尊重しつつも、なんとか娘がアフガニスタンに行かずに済むようなことにはならないかと願います。

そんなことを直接娘に伝えることができないお父様は、お母様を通して「本当に行くのか」という、親子の間に生まれてしまった重い質問を、何度となく投げかけました。それが、当時のお父様にとってできることの全てだったと思います。

そしてついに、「娘はアフガニスタンに行くのだ」という現実を受け入れたお父様は、娘がアフガニスタンに飛び立つ日の朝、娘の家のポストに、明治神宮で買ったお守りをそっと残しています。そのお守りには、父から娘への手紙が添えてあったそうです。

今日、僕は、その手紙の内容がどんなものであったのかを彼女に聞くことができませんでした。聞いてしまうと、きっと泣いてしまうと思ったからばかりでなく、その内容は聞かなくとも解ったからです。

Chabo!(チャボ)に集まるお金は、彼女のような人に有効活用されます。彼女がこうした活動に関わるようになったきっかけは、こちらの記事で詳しく読むことができます。

(これから、会食に出ます)

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