(1)概要
| 国名 |
パキスタン・イスラム共和国 地図はこちら |
| 国名(英語表記) |
(英語表記)Islamic Republic of Pakistan |
| 首都 |
イスラマバード |
| 人口 |
1億5,210万人 (出典:2004世銀) |
| 面積 |
796,100km2 (出典:2004世銀) |
| 人種・民族 |
パンジャブ人、シンド人、パターン人、バルーチ人 |
| 言語 |
ウルドゥー語 |
| 宗教 |
イスラム教 |
出典:外務省ホームページ
(2)災害の状況・ニーズ
2008年10月29日にパキスタン西部のバロチスタン州でマグニチュード6.4の地震が発生しました。被害は、死者160人以上、負傷者370人以上、避難民7000人以上と言われています。
被災地は標高約2400メートルの山岳地帯で、夜間の温度は零下になります。そのような厳しい自然環境の下、多くの住民が屋外での生活を余儀なくされています。調理道具などの生活物資ががれきに埋まっているため、日々の食事を現地NGOの炊き出しに頼らざるを得ない、過酷な状況におかれています。
JENは地震の被災者に、緊急に必要な物資を提供し当面の生活を支援すると同時に、二次的被害(厳寒や衛生環境悪化による健康被害、生活不安による精神的被害、がれき撤去の遅れに伴う再建の遅延)の防止に取り組んでいます。最大被災地であるジアラット県・ピシン県にて、緊急物資(越冬用テント、生活用品・道具、がれき撤去・住宅再建用の道具)の配布を行いました。
(1)JENの活動方針について
『支援が届きにくい地域の人たちに、緊急から復興まで特に教育を中心とした支
援を行う』
JENは、震災直後から、支援の少ないバーグ県で取り残されがちな山間部の被災者を対象とした支援を続けています。特に、パキスタン地震の報道と支援が減る中で、緊急から復興まで、現地のニーズに合わせた息の長い支援を地元の人々と協力しながら続けています。
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(2)現在のプロジェクトについて
学校再建事業 (2008年6月〜)
冬は氷点下まで気温が下がるカラムラ地区で、屋外で学習を続けていた子どもたちが安全で快適な環境で勉強をすることができるよう、JENはバーグ県ハベリ郡カラムラ地区にて耐震の軽量鉄筋構造校舎6校建設をします。
この地区は幹線道路から離れた山の中腹に位置しているため、資材を細かく分け、少しずつ建設地まで運び、組み立てるという地道な作業が必要となります。建設に際して、学校の先生、保護者、地域住民で構成された、スクールマネージメント委員会とJENが協働して進め、委員会が校舎の管理・運営を行っていきます。 |
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衛生教育事業 (2008年6月〜)
JENはバーグ県ベディ地区にある20の公立学校において、衛生教育ワークショップを行います。
先生たちや学校管理委員会のメンバーに衛生に関する研修を実施します。先生たち自身の手で衛生教育が継続させることを目的とし、子どもたちが正しい衛生の知識を身につけられる授業手法の検討を行います。
JENのスタッフのアドバイスやサポートを受けながら、先生たちは各学校で子どもたちへグループディスカッションや寸劇などを通して、衛生教育ワークショップを実施します。 |
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(3)これまでのプロジェクトについて
教育支援事業 (2007年7月〜2008年7月)
JENが支援するバーグ県ハベリ郡は、地震により216校(90%)の学校が倒壊し、151校の再建が必要です。しかし、現地では住宅再建が優先されているため、学校の再建は大幅に遅れています。ハベリ郡では、JENが建てた2校を含む9校を以外には学校は再建されていません。このため子ども達はテントや仮設教室、屋外での授業を余儀なくされています。そこで、JENはチャンジャル区にて1校の学校を建設しています。
また、現地では防災教育がほとんど普及していないため、周辺5校を含む6校の教師を対象とした防災教育も行っています。これにより、住民が基本的な防災の知識を身につけ、地震に対する恐怖心や不安感を軽減することを目指します。
水・衛生環境改善事業 (2006年9月〜2007年12月)
現地の多く学校ではトイレや手洗い場がありません。そこで、被災地の学校に手洗い場を設置し、子どもたちが学校で安全な飲み水がのめるよう支援しています。また、学校にトイレを設置することで、女子生徒もトイレの心配をせず授業を受けられるようになりました。さらに、トイレ・手洗い場を設置するだけでなく、正しい衛生の知識を身につけ、トイレや手洗い場を正しく使い病気の予防につながるよう、衛生教育も実施しています。
緊急支援物資配布 (2005年10月〜2006年2月)
バーグでは全壊している家屋は全体の1割程度ですが、9割は半壊または一部崩壊し、人々は余震を恐れ屋外で過ごしていました。JENは10月から12月末の間、これから冬を迎える被災地での緊急生活ニーズに応え、聞き取り調査を行なったほぼすべての人が望んだ住居用テントをはじめ、毛布、キッチンセット、衛生用品セットなどの生活必需品や防寒着を配布しました。住居用テントは2,000張を配布し、生活必需品は同じセットのものを配布するのではなく、必要な人だけに必要なものを渡すよう調整したため、予定していた約3倍の5,716世帯に支援することができました。
被災者の声にしたがって支援内容を決定したため、配布した物資は大いに活用されています。例えば、トイレで使う小さなバケツ、大家族であることに配慮しキッチンセットは6〜8人用のものを選ぶなど、特に女性に大変喜ばれ、毎日家庭で活躍しています。
JENが配布した内の12,518点の防寒着類はファースト・リテイリング社(ユニクロ)様から、毛布5,000枚はアフリカに毛布を届ける運動推進委員会の皆様からご支援いただきました。また、輸送にあたって、パキスタン航空様、商船三井ロジスティック株式会社様、日本郵船株式会社様のご協力をいただきました。
緊急教育支援事業 (2006年1月〜5月)
ジャパン・プラットフォーム、UNICEF、寄付者の皆様のご支援により、バーグ県ハベリ郡で倒壊した学校250教室分のテント、39個の簡易トイレを設置しました。更に授業に必要な文房具(黒板、椅子、文具セット)、寒い冬を越すのに必要な防寒着を配布し、寒い屋外で勉強をしていた子ども達がテントで授業を受けられるよう支援しました。これにより21,221名の被災児童が寒さの厳しい冬の間も屋内環境で学習を継続できるようになりました。
教育環境改善支援事業1 (2006年5月〜2006年12月)
特に被災状態が激しく支援の行き届いていない険しい山岳地域の2校(1校は女子校)で耐震構造による学校再建を行いました。この2校は復興が大幅に遅れるバーグ県で、初めて再建された学校でした。
また、地震の基礎知識のない住民へ地震教育を実施し、防災意識の向上を後押している。更に、衛生用品キットの配布と合わせ衛生教育ワークショップを行い、避難生活を送る子ども、住民の環境改善を支援した。(キット内容)タオル、石鹸、シャンプー、生理用品
教育環境改善支援事業2 (2006年12月〜2007年5月)
| 震災から2年目の冬を迎えますが、現地では学校の再建が大幅に遅れているため、未だに学校用テントでの学習を行っていました。しかし、テントはもともと1年しか持たないため、老朽化が進んでいました。そこで、2年目の冬の間も子どもたちが学習を継続できるよう学校用テントの補修と机・いすの配布を行い、子どもたちが安全な室内環境で学習を継続できるよう支援しました。更に、教師へ防災教育研修を行い、子ども、教師が正しい防災教育を身につけられるよう支援しました。これにより、子どもたちは地震の正しい知識を身につけ、地震への恐怖心を軽減しました。 |
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